2/10
六から十
06
檜ある 友と安らぐ 四季の地の 棋士暮らす宿 戻る秋の日
ひのきある ともとやすらぐ しきのち(の きしくらすやど もどるあきのひ)
07
子が噎すか 飛ぶ身尽きない 渡り鳥 他愛無き罪 ふと霞む過去
こがむすか とぶみつきない わたりど(り たわいなきつみ ふとかすむかこ)
08
命掛け 耕作祈り この花は 残りの戦 動け勝の意
いのちかけ こうさくいのり このはな(は のこりのいくさ うごけかちのい)
09
知らないか ごねる絵描きの 死ぬ徴 主の気変える 猫飼い慣らし
しらないか ごねるえかきの しぬしる(し ぬしのきかえるねこかいならし)
10
狐の子 担い籠見る 入る寝る 威張る神子かい 何この寝付き
きつねのこ にないかごみる はいるね(る いばるみこかい なにこのねつき)