断面
掲載日:2022/07/09
髭剃り
なんとも馴染みのある行為と字面だ。
毎朝眠い目を擦りながら、鏡に映る白い斑点が視界に入る。
靄がかかる最中、私の1日のルーティンが始まろうとする。
同じシェーバー、同じシェービング剤、そして同じ剃り方。
同じ時間に起き、同じ時間に食事を取り、同じ時間に床に就く。
にも拘わらず、彼らはいつも違う顔を覗かせる。
昨日は喜び、今日は悲しみ、明日は怒りだろうか。
様々な感情を持ち合わせ同じ暦を築く私たちは、毎度違う空気を吸って暮らしている。
人知れず、底知れず。




