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恋や事件やオチャコの騒がしい物語  作者: 水色十色
北琵琶学園祭殺人事件
46/72

劇の制限と登場人物

 わざわざ教室まで足を運んでくれた足利先生に百二十を示し、その結果、百を承認して貰えた。松平くんの戦略が見事に功を奏したってことね。

 課された制限は、まず白いスーツ姿の覆面男が観客席から舞台へ飛び込んでくるのはNGで、ちゃんと決められたスペースのどこかから登場するように変更。そうなると、舞台下と観客席までの間に用意される劇用のスペースから飛び込むのが、一番効果的ということになる。

 それと、血糊袋の使用は必要最低限の量にして、舞台にシートを敷くなど、周りを汚さない対策を徹底するという約束の上で、どうにか認めて貰えた。

 最後に、先生三人が劇に飛び入り参加することはキッパリ却下された。

 それでも、担任の出演は認められているのだから、足利先生に参加して貰ったらいいの。その時、最初に殺される役をやっている十吉がムクリと起き上がり、明智警部捕と一緒になって、白いスーツ姿の男を三人で取り押さえる。

 死んでいるはずの十吉が生き返るところがミソよ。観客の多くは、なにか変だと思うに違いないもの。この案を出したのは、明智くんよ。やっぱり頭いいわ。

 こうして、ある程度やりたいことをやらせて貰えることに決まり、劇のタイトルも、「北琵琶学園祭殺人事件」を正式採用することになった。

 それから、まずは登場人物を決めた。

 トシヨンが、ノートに綺麗な字で清書してくれている。それは次の通り。


 A警部捕、S県警本部、捜査第一課強行犯捜査二係の係長。

 B巡査、S県警本部、捜査第一課強行犯捜査二係の係員。

 警察官1~2、S県警北琵琶署の制服警官たち。

 鑑識班1~3、S県警本部、鑑識課の係員たち。

 被害者C、タコ焼屋をやっている三年梅組の生徒。

 生徒1~4、模擬店をやっている三年生生徒たち。

 客D、タコ焼にクレームをつけるチンピラ風の若者。

 客1~4、模擬店に買いにきている客たち。

 男E、白いスーツを着た覆面姿の長身男。

 野次馬1~5、殺人事件現場を見にきた人たち。


 これ、きっと面白い劇になるに違いない!

 明日から本格的に脚本作りを始めることに決め、今日は解散となる。

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