第7話『もう、お酒は飲みたくない』
7話のサブタイトルは、『ホワイトがどんな感じの人かって言えば、あの映画「グリーンマイル」に出てきた大きな人・・・あっ、やっぱりちょっと違う』だったのですが、文字数を半端なく超してたので泣く泣く変えることとなりました。
居酒屋『クロちゃん』で働くことになったウォーレン達は、徐々に仕事にも慣れ始めて、とても居心地が良かった。
何より客が使った後のいらなくなった焼鳥串を持って帰れる事が、ウォーレン達にとって至福のひと時であった。
しかし、彼らは冒険者である。
居酒屋で働いていることに対し、彼ら自信の血が黙ってはいないのだ。
ウォーレンとホワイトは旅に出る決意をした。
「ここを出ていくのは気が引けるな、せっかく店長とも仲良くなれたのに」
ホワイトが呟く。
「そうだな、しかしオレ達はひとつの場所にとどまるのは似合わないぜ」
ウォーレンがホワイトの肩に手を掛けながら言った。
さらにウォーレンは、こう続ける。
「それに、あいつ(店長)嫌いだしな」
「・・・そうだな、仲良いの表向きだけだもんな」
ホワイトも同意する。
「でもスイスのハーフ松岡だけは、あいつ(店長)のこと好きだよな」
「だな、スイスのハーフ松岡は、やっぱり置いて行こうぜ」
ウォーレンとホワイトは断腸の思いで、スイスのハーフ松岡を残して旅に出ることにした。
しかし、彼らは2人でも大丈夫であろう。
なぜならお荷物のスイスのハーフ松岡がいないからだ。
彼らの旅はより快適になるだろう。
万歳、NOお荷物!万歳、NOお荷物!