第6話『正直な話、ピークは第3話』
任務に失敗したウォーレンは、王国に帰れずに居酒屋でバイトをしていた。
「大将、すじコンニャク炒め一つ」
「あいよ!すじコン一丁〜!」 客の注文に店長が答える。
「えっ!?ロボコン?ウチじゃ扱ってないよ」 ウォーレンが言う。
確かに居酒屋でロボコンは売っていない。
「バカヤロウ、すじコンだ」
「えっ!?ロリコン?やめてくれよ店長。いい歳してロリコンなんて」
「ロリコンじゃねぇよ!すじコンだって言ってんだろ!お前がやめてくれよだよ」
ウォーレンと店長のいつもの言い合いが始まった。
「マァマァ、オ二人サン。ケンカハヤメテ焼き鳥デモドウゾ」
スイスのハーフ松岡が美味しそうな焼き鳥を持って仲裁に入った。
「ん、おぉ。すまんな・・・ってコレ、お客さんのだろ!何食ってだよ!」
店長はお尻に火がついたかのように怒る。
「そうだぞ、スイスのハーフ松岡。モグモグ。お客さんのものを店員が食べるなんてどういうことだ?モグモグ」
ウォーレンはモグモグ言いながらスイスのハーフ松岡を叱る。
「お前も何食ってんだよ!モグモグ言ってるじゃねーか!」
店長がお尻に火がついたかのように怒る。
「いやいや、このモグモグは語尾だよ?『うち、ラムだっちゃ!』の『だっちゃ』みたいなもんだよ?」 ウォーレンは答える。
「お前のそんな語尾なんか聞いた事ねぇよ!第一、今言ってねぇじゃねーかぁ!!!」
店長の怒声が今日も居酒屋『クロちゃん』から響く。