第2話『看護婦さんって言葉だけでもう、ご飯3杯はいけちゃうよね』
幻の秘宝は幻だった。この事実はウォーレン達に深い絶望を与えたのであった。
それから4年という月日が経ち、失意のウォーレン達は先妻の故郷で王様の執事をしていた。
ある日、王様はウォーレンに「刺身というものが食べてみたい。早く持ってきてくれ」と仰せになった。
しかし、ここは内陸地。刺身などどう調達すれば良いのかウォーレンは見当もつかない。
「さて、どうするか・・」
困り果てているウォーレンに近頃、疎遠になっていたスイスのハーフ松岡から矢文が届いた。
ウォーレンが文を読むとこう書いてあった。
『ダイエー対楽天のチケット手に入れたから、一緒に行かない?』
「・・・ダイエーではなくソフトバンクだろ」ウォーレンは一人ごちた。
しかしその手紙によりウォーレンは、ある事に気付いた。
「そういえばスイスのハーフ松岡が住んでいるのは日本。日本は島国、魚がたくさんいるはずだ」
王様の依頼をすぐにでも終わらせるために、ウォーレンは急いで木陰に隠れていたスイスのハーフ松岡を捕獲し、日本へと向かった。
そう、ウォーレンは依頼された仕事は探偵ナイトス○ープばりに、すぐにでも終わらさないと気が済まないのである。
しかし日本へ向かう船の中で漆黒の暗殺者ホワイトが潜んでいる事に、ホワイトは気付きもしないのであった。