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第16話『こういう時に人気が無くなる』

 「しかし、どうしよう。迎え撃つったって、ただの居酒屋だぜ?ここ」

 最近、常識的なホワイトが常識的な意見をいった。

 「心配するな。おい、矢野!」 店長は店の奥の方に声をかけると、眼鏡の男が現れた。

 「なんでヤンヌか?」

 「紹介する。お前らが抜けた後、皿洗いで雇った矢野だ。皿洗いはからっきしだが、海戦に関してはプロフェッショナルだ」

 店長に紹介された矢野は一言だけ「宜しくでヤンヌ」と言うとまた奥へ消えていった。

 「おい、店長。皿洗いってスイスのハーフ松岡の役割じゃねぇのか?」

 ウォーレンが言う。

 「あぁ、あいつは本当に仕事できねぇんだ。だから、矢野を雇った」

 店長はそう言うと『あいつは人に媚びることしか脳が無いからな』というジェスチャーをした。


 翌日、矢野くんに指定された港へと向かったウォーレン達が目にしたものは、目を見張るような大型船と誇らしげに自分達を見下ろす矢野くんの姿だった。

 「これはオイラがずっと暖めてきた自信作でヤンヌ。船首に取り付けた100万馬力のライザーキャノン砲。そして、時速100キロメートルで移動する事が可能なライザーキャノンモーター。そして・・・」

 自慢げに語る矢野くんの眼鏡は輝いて見えた。

 そして、その船の説明を終えた矢野くんは「船長はもちろんクロマティ店長でヤンヌ」と言うと一足先に船室に入っていった。

 「よし、野郎ども。デケェ戦だ!」

 「おー!」

 決戦の火蓋が、今切って落とされようとしている。


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