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創作怪談

【創作怪談】金縛りと黒い悪魔

作者: ペンギン軍総帥

カメラマンの業界にPさんという方がいらっしゃるんですけど、

このPさんって霊感が強いで有名なんですって。

だから業界の人は引っ越し物件を探すときはこのPさんと一緒に行ったりするんですって。

ある日佐藤さんという方がこのPさんに

「ちょっと古いんだけど安くていい物件を見つけたから一緒に来て欲しい」と頼んで一緒に来てもらったらしいんですって。


物件を見に行くとPさんが部屋に入る前から

「ここは止めた方がいい」って言うんですって。

佐藤さんは「なんだよ。せめて部屋を見てから言ってくれよ。」とPさんと一緒に部屋に行ったんですって。

玄関の扉を開けるや否やPさんは「うん、ここは無理。帰るわ。ここはダメだからね。」と言って帰ってしまったそうです。


ヤバい雰囲気はPさんの様子から感じ取ったものの、家賃の安さがあまりにも魅力的で佐藤さんは部屋を契約してしまったそうです。

しかし佐藤さんが引っ越してからというもの、1人でいるのに女性の声が聞こえたり、テーブルの上に置いておいたはずの物が床に落ちていたり、しょっちゅう金縛りに合う。


引っ越ししてから3ヶ月くらい経ったある日寝ているとまた体が動かない。

「また金縛りか」と思っていると今日はなんだか様子が違う。

左耳のあたりでカサカサカサみたいな音が聞こえる。

「ん?なんだ?」と佐藤さんは思うけど金縛りにあっているから頭は動かせない。

目だけ動かしても何も見えない。

すると左頬を何かさわさわと触っている。

それが口を触り、鼻の方に上がってきたところで佐藤さんは気づいてしまいました。

ゴキブリだったんです。

佐藤さんは「うわー!」と思うが金縛りで動けない!

ゴキブリが鼻から目の方に上がってくる!

一生懸命金縛りを解こうするけど、全然解けない!

「これはヤバイヤバイ」と焦っていたら金縛りが解けたんです。

顔についたゴキブリを払って、玄関の扉をバンッと開けて部屋から逃げ出したという話なんですが、

次の日佐藤さんがバルサンを部屋で焚いて、部屋に戻ると妙に床板が浮いているところがあったんですって。

「なんでここだけ浮いているんだろう?」と思って床板を外してみると女性の物らしき長い髪が詰まっていて、そこにゴキブリの糞が大量にあったそうです。

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