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僕は、少し眠っていたみたいだ――――― 。
ヒヤッとした床の感覚を感じた。
寝転んでいるらしい。
ここはどこかはわからない。
なぜなら僕は目隠しをされているから。
頭をガンガンとした鈍い痛みが襲う。
立ち上がろうにもそれは無理みたいだ。
手と足が縛られている。
どうも僕は、18という若さで死ぬらしい。
きっと誘拐されてきたんだ。
きっと、この後僕は殺される。
なんでここにいるかなんて知らないしわからないし思い出せない。
思い出そうとするたびに頭がガンガンする。
でもきっと無差別殺人?とかそういうのだろう。
だって僕、人に恨まれるような生き方してないし。
あーあ、もっと生きたかったなー。
平々凡々な生活だったけど、それなりに楽しかったのに。
そんなことを考えながら、プチ走馬燈なんかを思い出していると
無音だった部屋に、ジーっというノイズ音が響いた。