別れようと告げる時
月日は流れることは早いもので
桜の花びらが舞い落ちる中
僕達は2年生になった
今まで楽しかったことや
辛かったことなど
たくさんあったけど
どんな時があっても
私達は一緒だった
僕は彼女と過ごした時間は楽しかった
私も彼とはいろいろあったけど
楽しかったよ
だけどね
私は今日の放課後に
彼に別れを告げようと決めたの
「今日で別れよう」
とね
彼女の言葉を聞いた僕はショックだった
今まで
僕は君がいたからこそ辛いことも頑張れた
君のためならなんだって……
頑張れたのになんで……
君にとって僕は相応しく(ふさわしく)なかったの?
僕と一緒にいることが嫌になったの?
だから
別れ話を切り出したの?
まだ僕は君のことが好きなのに……
まだ別れたくないのに……
きっと
彼のことだから
僕は絶対に私は相応しくない男なのかなと思っているはず……
だけど違うの
私はあなたのことが嫌いになったんじゃないよ?
私があなたと別れたいと思っている理由は
ただ周りが見えなくなることが怖いだけで
決してあなたと釣り合わなかったわけではないの
嘘じゃないよ?
本当だよ?
だから
私は彼にさよならを言うことを決めたんだ
彼と過ごした1年間は私にとっては無駄ではなかったと思ってるよ
私はそう思ったら自然と涙がボロボロとこぼれてきた
私は涙でぐしゃぐしゃになった顔で
彼にクリスマスの時にもらったネックレスを小さな袋に入れて返した
「今まで一緒にいてくれてありがとう。さようなら」
と彼から逃げるようにして教室から出ちゃった
おそらく彼は別れるのは嫌だと思っていると思うけど
私はこの選択にもう後悔はしていないよ
だって
校内にいればいつでも会えるのだから……