知った時
「協力して」
という唯の言葉に私は従った
今までお世話になった唯には少しでも恩返しをしたかったのだ。
最初に唯から出された指令は、メアドとケータイ番号をきいてきて。と言う指令
昼休みに唯を連れて、ひとつしたの二年生の教室に向かった。雄大のクラスは2年D組。4クラスのうち一番端っこだ。
「雄大いるー?」
私はその教室で叫んだ。すると他のクラスメイトはびっくりしたようにこちらを見る
「いないのー?」
ともう一度声をかけてみる。すると後ろから
「誰探してんの?」
聞き覚えのある声。雄大だった。
「雄大さがしてたの!あのさ!この子、唯って言うんだけど雄大と仲良くなりたいらしいからメアドとケータイ番号教えてあげて!」
唯はもじもじしながら雄大をチラチラと覗き込む。その姿は可愛らしく、恋する乙女そのものだった。雄大は「ふーん」と一言だけ言って何故か私をじっと見つめる。
「おねがい!よろしく!」
と唯が顔を赤らめながら言った。
雄大は少し黙り込み「ミツに教えとく。だから聞いといて唯ちゃん」と笑みを浮かべ言った。
「ありがとう!」
満面の笑み唯は言った。
教室に戻る途中「かっこよかったよ!ミツありがとう!ほんと感謝!」など言ってる唯に「はいはい」とから返事を返す。
その時、私が気になってたのは
なんで私に渡してから唯に渡すんだろう
この事を唯には言わず、
少し嬉しい気持ちも隠した