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還元  作者: 風切東
11/12

模擬戦

久々の更新

「というわけで、模擬戦だ。さっさと第一闘技場に移動しろ。」

担任の第一声がこれだった。




―――――――――――――――――――――――――――――


「全員揃ったな?」

草町は生徒を見渡して簡略化された出欠確認をする。

「よし、じゃあ二人組を作れ。」

一瞬空気が凍りついた。


俺は約束していた(させられた?)イギアを探した。

直ぐに見つけたのでよかったが・・・。


ふと担任を見ると

「おっ、お前余ったのか。そうかそうか、俺が組んでやろう。」

「え?いやちょっとまっ――」

・・・・・・。

見なかったことにしよう。




「さて、ペアは組めたな?今日は模擬戦をする。今回は学校こっち側がお前らの現状を把握するためのものだ。一番得意なもんで戦え。出し惜しみすると点数引くからな、ストレス発散も兼ねて全力でヤれ。相手のことは気にしなくていいぞ。ただ教師が止めたらやめろ。」


担任は捲し立てるように説明をし始めた。


「全力でヤれだってよ。いい試合バトルしようぜ。」

「わかったよ。それより俺たちの順番は最後だろ?端に行って観戦してよう。」


―――――――――――――――――――――――――――――――――


「お、あれはトールと・・・誰だ?」

「ん?あああいつか。あいつは・・・誰だっけ?」

「ちっ。これだから使えん脳筋は・・・。」「いきなり酷くないか!?おい!」


ちっ、これだから使えん脳筋は・・・。


「おーい、フィーア〜。」

「・・・なに。」

「あれなに。」

「・・・わからない。」

「そっか。」


フィーアもわからなかったか。

終わったら本人に聞くしかないな。



「君はこの魔法によって倒れるのだよ!『蒼の流れよ、眼前の敵を包み込め』!」

「・・・ッ!」


詠唱が聞こえたので視線を向けると大量の水がトールを呑み込み円柱状に捕らえたところだった。


「フハハハハ!!どうです!僕の力は!!

先生!止めなくていいんですか!?死人が出ますよ!?」


しかし草町は動かない。


「先生!?止めないんですか!?」

「まだ勝負はついてないぞ。」


そう言い終わると同時に、黒い火柱が(・・・・・)天高くまで(・・・・・)燃え上がった。


一瞬して水が全て燃え尽きた。

中から戦闘前から何一つ変わらない姿、いや、ただ一つ黒い炎を纏ってトールが姿を現した。


「さあ、続けるわよ。」


平然としたトールの姿にただ一つ、生唾を呑み込む対戦相手の姿が目に残った。

トールって普通雷じゃねってのは無しの方向で

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