第四話、あらすじだけの物語たち
無中・・・中身が全く無いこと。頭だけ、外見だけ、など。
例 「君の言っている事は、すべて無中している。」
サスペンスからコメディ、恋愛もの、なんでもあります!あらすじと題名だけですが・・・。
これをみて、自分で中身のストーリーを考えるもよし。
きっとこんな展開が・・・いや違うだろう、と語り合うもよし。
作者が中身を書くのをめんどくさがったわけではありません。
こんなの小説でもなんでもない。そうです、そうなんです。それが、無中物語。
No,13 仲里しのぶのエルカナメナメ
なんちゃって物書きの仲里しのぶの初エッセイ集。
普段のなんともない日常を、これまた残念なくらいにフツーに書き記した作品。
知らないおばさんによく声をかけられるしのぶに、電車を降り間違えるしのぶ、
B級映画にハマるしのぶや試食に燃えるしのぶ、などなど・・・etc,
読んでもきっと何も変わることのない珍しいエッセイ。
No,14 残業の後に・・・
広告代理店に勤務する浅田春恵は、いつも仕事に追われていた。
仕事を片付けては仕事にかかり、みんなが帰っても一人残業。
もちろん自分のことは後回しに。
そんな春恵がいつものように残業をしていると、静かな会社に人の気配が!
正体は違う部署で後輩の田口君だった。
その出会いから、彼女の日々が仕事から自分にシフトチェンジしていく。
いつもの残業が、忘れられない残業に。
No,15 飛びたいっ ~7才の少女の最後の夏休み~
重い病気をもって生まれたすどうさちは、初めての夏休みを楽しみにしていた。
夏休みになったら、病院を出て空を飛ぶのっ!
そんな彼女の願いを叶えるために、町中の人が集まる。
7才の少女への思いが周りを一つにし、なにが幸せなのかを気づかせてくれる。
ありがとう、さっちゃん。みんなあなたが大好きだよ。
No,16 シスターは笑う
寂れた教会の十字架の前。シスターは真っ赤に染まった手を見て笑う。
迷える人々を楽にする、シスターの恐ろしい懺悔の数々。
「人はなにを恐れて罪を犯すのです?」
それを聞いた者は生きては帰れない。
No,17 軒下のアヒル
「軒下にアヒルが出たって!?」
この一言から始まる本作。平穏な間宮家に、突如現れたアヒル。
彼の登場から落ち着きある家庭が破壊へと針を進める。
長男、寛の失恋からの新しい恋。
母、聡子の着れなくなったワンピースからの裁縫。
次女、千春の夢の諦めからのユメ・・・などなど
破と同時に生まれる新しい生。
後に破壊神と呼ばれるようになるアヒルと間宮家の心温まるお話。
No,18 ブスじゃなくてゴメンなさい
17歳の読者モデル森リイサは、誰もが羨むプロポーションに女優さながらの顔立ち。
恋に仕事に充実した彼女は、大人になる前に大人の人生を知ってしまった。
そんな彼女に足りないものは?
ブスじゃなくても悩みはあんのよっ!
と日本中の女子を敵に回す彼女の青春奪回物語。
お読みいただきありがとうございます。
No,15の次にNo,16がきてるのはチョットないですよね。
実はこの文章たちには隠されているものがあるのですが・・・
単純なのでしょうもないと思われるかと思いますが、
お気づきになられた方はコメントしていただくと嬉しいです。