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【プロローグ】 『天下を奪った武将ジョッキー――次は国会を制す!!』

国会議事堂――

威厳ある本会議場の空気を、

ドカドカと蹄の音が切り裂いた。


パカラッ パカラッ パカラッ!!


真田烈馬、甲冑姿で黒風に跨がり――

満場の議員を睥睨する。


「居眠り議員ども――討ち取ったりィィィ!!」


第1話

「初登庁! 馬上からの所信表明演説で大炎上!!」


1

初めての登庁日。


議員バッジをつけるためのセレモニーが、

烈馬のせいで完全に式典ではなく武者行列になった。


黒風のたてがみには国旗と議員バッジをくくりつけ。

背中には刀を二本差し。


議事堂前に詰めかけた報道陣のカメラはパシャパシャ鳴り止まない。


2

あやめ(秘書兼胃袋担当)は、

無理やりスーツ姿で烈馬の後ろを小走り。


「お願いですから馬を一回だけ降りてください……! 玄関ロビーに馬はダメですって……!」


烈馬はドヤ顔。


「国の中心に馬が入れぬとは愚策! 黒風も民の一人よ!」


黒風「ヒヒィィィ――ン!!」


3

本会議場。


正装の議員たちのど真ん中を、烈馬は馬上で入場。


「拙者が新参議員、真田烈馬なり!!

議場の腐敗、討ち取ってみせるぞ!!」


議長「ええと……着席を……」


烈馬「馬上からが拙者の着席じゃ!!」


あやめ(すでに過呼吸)。


4

所信表明演説。


通常は壇上で落ち着いて読むが――

烈馬は黒風に跨がったまま、演壇に突撃した。


ドドドドドッ!!


居眠りしていたベテラン議員が目を覚ます。


「わっ!? 馬だっ!!」


烈馬、演説用マイクをぶっこ抜き、叫ぶ。


「奸臣どもよ聞け!!

国会は戦場なり! 不正、癒着、怠惰――

拙者がことごとく討ち取ってくれようぞォォォ!!」


議員席「ヒィィィィ!!」


5

テレビ中継は視聴率爆上がり。

SNSは「#国会馬上演説」が世界トレンド1位。


しかし同時に――

烈馬を邪魔と見る古株議員たちが密かに牙を剥き始める……。

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