表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/52

第38話 蚊(か)

ちょっぴり涼しくなってきたと思ったら、蚊が元気になっちゃって、もう大変!

ネズミ「やぁ、ウサギくん」


ウサギ「やぁ、ネズミくん。

 どうしたの? 何だか辛そうだね」


ネズミ「夕べ、あっちこっち蚊に刺されちゃってさ!」


ウサギ「そうなんだ~

 やっと暑さが治まりかけてきてホッと一息と思ったら、今度は蚊で悩まされちゃうんだね」


ネズミ「なんで俺が刺されなくちゃいけないんだか!?

 どうせならウサギくんを刺せばいいのに、ね~」


ウサギ「・・・・(なんて自分勝手のことを言うんだろ!)」


ネズミ「昨日は一晩中あのブ~ン!って羽音が耳元でしてさ、全然寝られなかったし・・」


ウサギ「寝付いたところであの音がすると本当にしゃくに障るよね」


ネズミ「おまけに、何か所も刺されたろ。 

 痒いやら悔しいやら、本当にあいつは嫌いだね!」


ウサギ「僕も最近何度か刺されたよ。

 本当に痒かったな~

 ノイローゼになりそうだったよ」


ネズミ「ウサギくんはストレスに弱いからね。

 ところで蚊取り線香は?」


ウサギ「ないよ!

 それは僕の体に悪い影響があるんじゃないの?」


ネズミ「それは大丈夫みたいだよ」


ウサギ「へ~ そうなんだ!

 でも何でそんなこと知っているの?」


ネズミ「よくお邪魔する家で鳥を飼っててね、その鳥小屋の所に蚊取り線香を丁度置くところだったんだよ」


ウサギ「ふ~ん! それで?」


ネズミ「その時に『鳥とかウサギとかにも安心して使えますって書いてあるから使っても大丈夫だね』って言ってたんだよ」


ウサギ「そうなんだ~

 それなら、太郎くんも用意してくれるかな~」


ネズミ「残念だけどそれは淡い期待だね」


ウサギ「どうしてさ!?」


ネズミ「あんまりウサギが蚊に刺されるって知られていないからね」


ウサギ「そうなの!?

 どうしたら気付いてもらえるかな~」


ネズミ「そうだね~

 それは難しい問題だね」


ウサギ「ネズミくんは知恵者なんだから、対策を考えてよ」


ネズミ「そう言われちゃあ、考えないわけにはいかないね」


ウサギ「どう? いい考えが浮かんだ?」


ネズミ「おいおい、そんなに簡単にアイデアなんか出てこないよ」


ウサギ「ネズミくんなら可能かと思ったんだけど・・」


ネズミ「ウサギくんはせっかちだな~」


ウサギ「それだけ緊急だってことなんだから」


ネズミ「ん~!

 それならこんなのはどうだい?」


ウサギ「さすがネズミくん!

 もういい考えが浮かんだんだね」


ネズミ「おだてるね~」


ウサギ「おだてているんじゃないよ。 本当に心底からそう思っているんだよ」


ネズミ「まぁ、ウサギくんが俺を頼るのは仕方ないことだよね。

 なんて言ったって能力の差は、歴然だからね」


ウサギ「今回も僕のためにいいアイデアを考えてくれたようだし、僕もそれは認めざるを得ない!と、思います!」


ネズミ「その謙虚さは大変結構!

 その気持ちを忘れないようにね!

 じゃあこれで帰るよ」


ウサギ「あれれ!!!

 自分の自慢だけして大事なことを何も言わずに帰っちゃった!

 散々褒めたのに・・・

 この怒りのような気持ち、どうにも治まらない!」

足を洗うと蚊に刺される確率が減るとかテレビでやってたのでその効果を期待したのですが、見事に裏切られました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ