表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/52

第24話 おばけ?

ジメジメとした蒸し暑い日が続いています。

こわ〜い話で涼んで く〜だ〜さ〜い!

ネズミ「やぁ、 ウサギくん」


ウサギ「やぁ、ネズミくん。

 今日はこの前より少し元気があるように見えるけど、何かいいことでもあったのかな?」


ネズミ「そう見えるかい?」


ウサギ「ウン。

 何となくだけど口元が少しゆるんでいるというか、口角こうかくが上がっているというか・・・」


ネズミ「微妙びみょうなところがよく分かるね~」


ウサギ「ネズミくんの変化というか、特に表情なんかは要注意だからね」


ネズミ「何で?」


ウサギ「機嫌きげんが悪い時なんかは言掛りを付けられたり、喧嘩けんかを売られたりするからね」


ネズミ「そうやって言掛りを付けるのはウサギくんの方だろ。

 俺は何時だって冷静沈着れいせいちんちゃく、そんな感情なんかで振り回されたりはしないさ!」


ウサギ「・・・・(全くもう!・・全然分かってないよ)」


ネズミ「今日はね、夏がそこまで来てるから、ちょっとこわい『おばけ』の話なんだけど、それですずしくしてあげようかと思ってね」


ウサギ「それ、きらいじゃないけど、ものすごく怖い話になるとちょっと引けちゃうかもしれないな~」


ネズミ「聞いてみる?」


ウサギ「どしようかな~」


ネズミ「ほら~ ほら~!」


ウサギ「そうか!分かったよ。

 ネズミくんは僕を怖がらせたくって何となく元気なんだね!」


ネズミ「今の洒落しゃれ、分からなかったのかい?」


ウサギ「???」


ネズミ「怖い話だから・・・ほら~!って言ったんだけど」


ウサギ「あぁ、全然気が付かなかったよ」


ネズミ「まぁ、ウサギくんの能力じゃ仕方ないか」


ウサギ「・・・・(溜息ためいき) で、その怖い話って?」


ネズミ「怖くって、おしっこらすなよ!」


ウサギ「いいから、早く話しなよ」


ネズミ「じゃ、話すよ。

 昔々人気のない山奥にお化け屋敷とうわさされる今にもこわれそうな古い家が建っていたんだとさ」


ウサギ「毎度のパターンだけど、コワソ~」


ネズミ「その家にはかみが真っ白で深いしわだらけの老婆ろうばが一人で住んでいたんだとさ」


ウサギ「やっぱり老婆なんだね」


ネズミ「汗がべっとりとまとわりつくようなあるし暑い日、一人の旅人がその家のそばを通りかかったんだとさ」


ウサギ「多分、辺りは夜もけて真っ暗闇くらやみの中、なんだろ」


ネズミ「その通りだけど、変な茶地ちゃちを入れないでくれる!」


ウサギ「ゴメン!」


ネズミ「その旅人は腹が空いていたので、その家に立ち寄って食い物を求めたんだそうな」


ウサギ「これもよくあるパターンだよね」


ネズミ「うるさい!

 これからがいいところなんだから」


ウサギ「すいません!」


ネズミ「老婆は不気味ぶきみな笑いを浮かべ旅人を家の中にまねき入れたんだそうな」


ウサギ「・・・・」


ネズミ「老婆は雑炊ぞうすいを作って来るからそこで待ってなさいと言っておくの方に消えたんだとさ」


ウサギ「・・・・」


ネズミ「すると奥から包丁ほうちょうぐような音が聞こえてくる」


ウサギ「だんだん怖くなってきた」


ネズミ「旅人はそこで気が付いた」


ウサギ「??」


ネズミ「雑炊はそれこそいろいろなものをんで作るものだということを。

 そしてもしかしたらそれには人の肉も入れるのかも知れないと」


ウサギ「きゃー!」


ネズミ「ひっひっひ!

 老婆の低い笑い声が聞こえる」


ウサギ「いよいよ旅人が危ない!」


ネズミ「タンタンタンタン!

 出刃包丁でばぼうちょうでまな板をたたく音がした」


ウサギ「あ~~!どうしよう」


ネズミ「しばらくすると奥から老婆が大きなおわんをもってやって来るではないか」


ウサギ「大丈夫だいじょうぶかな?」


ネズミ「老婆がそのお椀を旅人に手渡てわたした」


ウサギ「旅人が何かされちゃうのか!?」


ネズミ「お椀を受け取った旅人が言ったそうな」


ウサギ「何て言ったの?」


ネズミ「このお椀の中におばあさんのかみの毛が・・・」


ウサギ「???」


ネズミ「おばあさんの髪の毛、

 だから、お ば け」


ウサギ「??何それ!

 とんでもなくくだらないただの駄洒落だじゃれじゃん!!」


ネズミ「少しは涼しくなっただろ!

 じゃあね!

 また怖い話をしに来てあげるからね~」


ウサギ「うれしそうに帰って行ってけど、あぁあ、ワクワクしてそんした!

 余計よけいに暑くなっちゃったよ!」

涼めましたか?


それとも…

怒でしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ