表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

第一話 ケージの内外

お疲れの時、何をしていいか分からない時、ヒマをつぶしたい時などにこの2人?の会話がきっと役にたちます!!

多分たちます!

もしかしたら、たたないかもしれません。

でもその結果に当方は責任を負いません。

ネズミ「やあ、ウサギくん」


ウサギ「やあ。ネズミくん。

 今日はなんの話しをしに来たんだい?」


ネズミ「今日は君にとって、とっても重要じゅうような話なんだ」


ウサギ「いつものことだけど、君のそのかたぼくにとっていやな話になるような気がするんだよね」


ネズミ「そう言うなよ。大事だいじなことなんだから」


ウサギ「・・・・」


ネズミ「もしなんだけどさ、もしウサギくんがわれるとしたらだれわれたい?」


ウサギ「何だい、突拍子とっぴょうしもないその質問しつもんは。

 やっぱりいやな話になった」


ネズミ「この問題もんだいはウサギくんの将来しょうらいにとって、とっても大事なことだと思うんだけどね」


ウサギ「だから、何でぼくわれなくちゃいけないのさ?」


ネズミ「君はかごの中のウサギだろ。

  だから何時いつだれかにわれることになるかもれない。

 そのときウサギくんが未練みれんのこさないように覚悟かくごというか、われる相手あいてめておいたほうがいいって話さ」


ウサギ「ぼく安全あんぜんさ。

 このケージはここの小学校が管理かんりしているんだからね」


ネズミ「それがくせもんなんだな」


ウサギ「何でだよ?」


ネズミ「この前出先まえでさき偶然見ぐうぜんみたテレビでちか将来世界的しょうらいせかいてき食糧不足しょくりょうぶそく時代じだいがやってるって言ってたんだ。

 だからかんがえてもみなよ。 君はかごの中にいるんだよ。

 だから君を食料しょくりょうにするのは一番手いちばんてばやいってことさ」


ウサギ「その出先でさきってどこのことさ?」


ネズミ「あぁ、物探ものさがしであっちこっちのうちにお邪魔じゃまするからね。

 そのうちの一軒いっけんうちなんだけどさ」


ウサギ「ふ~ん。で、それって本当ほんとうなのかい?」


ネズミ「話は間違まちがいないさ。テレビが言ってたんだ。

 テレビはうそなんかつかないよ」


ウサギ「もしそれが本当ほんとうだったらやばいよね。

  でも何でだれわれるかをここでかんがえなくちゃいけないの?」


ネズミ「きらいいなやつわれるのはかなしいじゃん。 本当ほんとうはさ、ライオンにわれるんならしあわせだったりするんだろうけど。 そうすりゃ自分じぶんがライオンの一部いちぶになれるようなものだからね。

 これはウサギくんのためにかんがえたことなんだよ」


ウサギ「ライオンかぁ。

 そうかもれないけど、ここにはライオンはいないからね。

  どうしようかなぁ!?」


ネズミ「ウサギくん。何時いつものとどけてくれる子供こどもはどうなんだい。 いい子なんかい?」


ウサギ「とってもいい子さ。

 太郎たろうくんって言うんだ。

  ぼくをいつも可愛かわいがってくれる。 学校が休みの日だってくさ一杯取いっぱいとってきてくれるんだ」


ネズミ「じゃあ、その太郎たろうくんにめなよ。 それがいい」


ウサギ「でもどうやってそのことを太郎たろうくんにつたえたらいいんだい?

 その方法ほうほうからないな」


ネズミ「それは簡単かんたんなんだけどさ・・」


ウサギ「もったいぶらないでおしええてくれよ」


ネズミ「仕方しかたないなぁ。

 いいかい、よくおぼえておくんだよ。

 太郎くんが君のところにやって来たら、その子のまえんだふりをすればいいんだ。

 そうすればきっと太郎くんは君を食べてくれる」


ウサギ「そんなに上手うまくくいくかなぁ」


ネズミ「大丈夫だいじょうぶ保証ほしょうするよ」


ウサギ「ありがとう。やっぱりネズミくんは知恵者ちえしゃだね」


ネズミ「まぁね。君のやくったならそれでいいんだよ」


ウサギ「ネズミくん、あぶない! ねこだ。げないと!」


ネズミ「おおー!アブねぇ。おれわれちまう」


ウサギ「ネズミくん、大丈夫だいじょうぶだったかな。 ちゃんとれただろうか。

  それにしてもネズミくん。僕の心配しんぱいより自分じぶんのこと心配しんぱいしたほうがよさそうだよね。

 ケージの外は魅力的みりょくてきだとおもうけど、いつも危険きけん一杯いっぱいだ。 ぼくには内と外のどっちがいいか、決心けっしんがつかないな」

如何でしたか?


感想をいただけたら嬉しいです。

その時はなるべく返信するように心掛けます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ