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4話 敵という名の仲間

4話 敵という名の仲間 投稿しました

この作品を作る意欲、作品向上になりますのでどんなコメントでも書いてください

素直に吸収して、もっと成長していきます

夕食を食べ終わった我たちは城の訓練場へ足を運んだ。


「よし! 覚悟しなさい! 私とお兄さまであなたを凝らしてやるんだから! 」


「いったいどれだけ強いんだろ〜楽しみだな〜」


「あ〜さすがに先手は譲るよ。どうぞお好きに」


「な!? こいつ私たちを舐めすぎじゃない? 」


「さすがサラさんと互角の男〜面構えが違うね〜」


「私の魔法見せつけてやるんだから! 炎を呼びて心を宿し、その炎を力へと変えたまえ! ファイアーヤロー! 」


「じゃあ僕も〜〜風の精霊よ、我の言葉を聞きたまえ、そしてその力を解き放て! ウィンドトルネード! 」


「守神の盾」


「な!? 私たちの魔法を受けてもビクともしてない。まさかこいつ本当に……」


「ていうかそれ無詠唱だよね〜? さすがにチートすぎない? 」


「この盾はサラの攻撃からも防いだんだ。お前たちに破れるはずがない」


「そ、その盾だけが強くて他は弱いだけでしょ! だからサラさんと互角に渡り合えたんだ。」


はぁ〜これだから困るんだよな〜

せっかく受けてやったのにそんな事いわれるなんて………

仕方ない、終わらせるか……


「転移」


「な!? 消えた!? いったいどこに 」


「ほんとだ〜消えちゃった〜 」


「後ろだ」


「な!? 」


「まじ〜? 」


「ウワァ!! 」


「グハァ!! 」


いったい何なの?……何が起こったのか分からなかった……これが、サラさんと互角に渡りあったこいつの力……


「さすがに〜これは効いたね〜気づかなかったよ〜いきなり背後に現れるって思うわけないじゃ〜ん」


「まだまだ続けるか? 」


「こ、降参するわ」


「僕も〜さすがに敵わないってことはよく分かったし〜」


「これで我のことを認めたよな? 」


「し、仕方ないわね、認めるわよ……」


「え? なんだって? もっとはっきりいってくれ」


「認めるって言ってんのよ!!! 」


「君ほんとに強いんだね〜僕勘違いしてたよ〜強いって知ったら君のこともっと好きになっちゃったよ〜ハルッチっていうよんでもい〜い〜? 僕のことサムって呼んでよ〜」


「あ、あぁ。別に構わないが……」


こいついるとなんだか調子が狂うなぁ。

それに比べてリサはからかいがいがある。

これがいわゆるツンデレってやつか。


「何ニヤニヤした目で私を見てるのよ! まさか私のことも名前で呼びたいの? しょうがないわね。いいわ、許してあげる。今日から私をリサ【様】って呼びなさい」


「よろしくなリサ」


「なんで呼びすてなのよ! 様をつけなさい! 」


「分かったよリサ」


「何も分かってないじゃない!! 」


「何イチャイチャしてるの〜2人の世界に入らないでよ〜僕寂しい〜」


「お、お兄さま! 私イチャイチャなんてしてませんわ!」


「そうだよなぁリサ」


「だから何度言ったら分かるんですの!! 様をつけてください! 」


「じゃあ我のことをハルって呼んだらリサ様って読んでやるよ」


「な!? 私のことを呼び捨てで呼ぶなんて!! この対決の報酬は私の身体と心…………このハレンチ! 」


「いやいやなんでそんなことになるんだよ。自意識過剰すぎんだろ。リサの頭の中ピンクだらけだな〜」


「今なんと!? もう一回言ってみなさい! 」


「このビッチ! 」


「もっと酷くなってるじゃないのよ! 謝りなさい! 」


「ごめんリサ」


「そ、そう?分かればいいのよ…………ていうか何どさくさに紛れてリサって呼んでんのよ! 様をつけなさーい!」


「それじゃサムまたな」


「はーい、ハルッチまたね〜」


「な!? 待ちなさい! まだ話は終わってないわよ! 」


「ばーか! 転移」


「こいつ、最後に私にばかと言ったわね! ハル! 絶対許さないわよ! 」





やっぱりリサをからかうのは楽しいな〜

それにあいつらと仲良くなれて良かったな。

これで俺の夢へと1歩近づいた。


「お坊っちゃま? 何かいいことがあったんですか? 」


「あ〜ちょっとな。家族ってのも悪くないかもしれん」


「お坊っちゃまが! 私のお坊っちゃまがついに!家族の暖かみを………」


「別にお前のではないしなんで泣いてるんだよ…………てかお前この世界を救った英雄だったんだな」


「あれれ〜バレちゃいましたか? 」


「あの人から聞いたんだよ」


「伯爵様ですか〜決して言わないようにと伝えてたんだけどな〜これは後で問い詰めないと…………」





「ハックション! 」


「伯爵様 大丈夫でしょうか」


「あ、あぁ。問題ない」


何か寒気がしたが気のせいだろう。

気のせいであって欲しい。


「そういえば良かったですね」


「何がだ」


「ハル様が仲良くなられて」


「何を言っておる。そんなことはどうでもいい」


「いやいや何言ってるんですか〜冷遇してると言ってもルールに従っていただけけで実際はサラ様をメイドにつけられたじゃありませんか〜ホントは気になっていたんでしょ? 」


「力がなかったらこんな対応しなかったさ。力がある者が高みへ上る。それは、ごく当然のことだ」


「なるほど…………ていうかどうするんですか? 」


「何がだ」


「ハル様が後継者争いに参加することを王家に説明しなくてもいいんですか? 法律では捌けないにしろ暗黙のルールと知られていますのでそれに便乗してあれこれ家門に言われてるしまいます」


「勝手に言わせておけ。ハエの行動など目にもとまらん。それに王家は強く追求できぬ。我が伯爵家と王家は密接に関わっているからな。切り離そうとしても話せんわ。それにそのルールは序列を魔法の強さで決めるというそもそものこの国の法律から外れておる。法律を暗黙のルールで法律を覆ってなるものか」


「それならいいですが…………あと今更ですが本当に良かったのですか? ハル様は冷遇されていたので伯爵様を恨んでいるかも知れませんよ? 」


「大丈夫だ。俺には分かる。あいつは根がいい。きっと後継者争いに勝ったら素晴らしい当主になるだろう。」











この作品を読んで頂きありがとうございます。

次回の連載までお楽しみに。

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