表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●悪役キャラに転生したみたいなので闇の秘密結社を作ったら何故かハーレムになっていた件  作者: Crosis
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/265

最後に見た光景

 そして、そこからの四日間はまさに地獄であった。


 日が明るいうちは人目がない森の中等へ隠れ、日が落ちれば月明かりを頼りに、日が明けるまでひたすら進む。


 この俺がまるでならず者のように過ごし、足の裏には豆ができては潰れ、着の身着のまま逃げ出したため貨幣など持っているわけもなく、当然食事にもありつけない。


 水は川の水を直接飲み、腹を下し、空腹に耐えきれず草を食べては腹を下す。


 まさに地獄の日々であったのだが、それも今日で終わりだ。


 俺の目の前には闇ギルドの建物。


 一見普通の民家にしか見えないのだが、この家には地下に通じており、そこからギルド本部へと向かう事ができるのだ


「それでお前はノコノコここまで逃げてきたと?」

「おい、いつも言っていだろうが。 俺を誰だと思っている? 伯爵家のホーエンハイム──」

「あ? ホーエンハイムなら潰れたときいだんだがなぁ? まさか俺のところへ来た情報が間違っているなどとは、言わないよなぁ?」

「ぐぬっ……」


 そして今俺の前で偉そうにソファーの上で女を二人侍らせながら葉巻を吸い、俺へと息を吹きかけてくる大男が闇ギルドのマスターである。


 首には金のネックレス、指全てにはさまざまな宝石の指輪を付け、胸にチラリと見える冒険者証明書の板はSランクを示す金色をしている。


 普段であればブチギレている所なのだが、俺には今頼れる場所がここしかないのだと寸前の所でグッと堪える。


「おいっ! 御託はいいからサッサと俺を安全な場所へかくま……へ?」

「お前、俺を誰だと思っているんだ?」

「あ……い、痛いっ! 痛いっ! お、俺の右腕がっ!? な、なんでっ!?」


 そして俺は、このまま安全な場所まで俺を送るように指示を出そうとしたその時、俺の右腕は見えない何か(・・・・・・)により斬り飛ばされ、床に転がる。


「なんでってお前、貴族じゃなくなったお前こそ何だ? しかも犯罪まで犯しているとなると平民以下、下手すればスラム街に住むゴミ以下じゃねぇか」

「ふ、ふざけんなぎゃぃんっ!?」


あんまりな物言いに、流石に我慢ならず怒ったその時、俺の顔面を思いっきり殴られ、数メートル程吹き飛ばされる。


「巫山戯ているのはテメェーだろうがっ!! 追っ手がいるかも知れねぇのに何ノコノコここに来てんだこのゴミ虫がっ!!」

「ご、ごみ──」

「死ね」

「あぺ……」

「たく、手間取らせやがって。 直ぐにずらかる準備をしろ」


 俺が最後に見た光景は回転する世界の後、なぜか手で庇う事も出来ずに地面に顔面が直撃する光景であった。



──────────────────────────────────────────


 ここで第一章の終了でございます(*'▽')ここまで読んでいただきありがとうございます!!


 私的には、ここまでがプロローグという感じでございまして、これから長い長い旅路の始まりへの第一歩という感覚でございます(*'▽')


 二章はブリジットさんやスフィアさんに次ぐ、新たなゲーム内のヒロインさんが登場します\(^o^)/主人公よ、強く生きるのだ。


 そして、この作品のストックが切れました('ω')

 

 皆様からのブックマークや星評価を頂くと著者は頭が弱いので喜びながら毎日投稿すると思います(*'▽')


 そしてここまで読んでみて、面白かった、続きが読みたいと思っていただけた方は是非とも評価の程お願い致します(*'▽')

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ブリジットさんも何か変態に成りつつぽいですが、武士娘からのギャップ萌は何か良いですwww その悪人家族達は何か要らないの気がしますけど。奴隷と言っても悪い奴と親しくさせたくないかも。
[良い点] お疲れさまでした。 自分が「何をしても許される」という安易な勘違いするバカ貴族の1人だという自覚は最後まで出来なかったようですな。 貴族でなくなれば、当然相手の都合で依頼を受けて貰え…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ