男性は全員見事に内股
「それで、どうするの?」
「ど、どうすると言うと……?」
「い、一体何をすれば良いのかしら……?」
そして私がこれからどうするのかと聞くと、この両親とも思いたくない二人は一体なんの事を言われているのか全くわからないといった表情で問い返してくる。
そもそも質問を質問で返されるのも腹が立つのだが、それよりもこんな事すら理解できない両親に腹が立って仕方がない。
「は? なんでそんな事も分からないの? 私がここへ来た事をどうやって知ったのか言ってみなさいよ、ほらっ」
「ラ、ラフィーが来た事は、遠吠えで……その……」
「大きな声で言って。 聞こえないんだけど?」
「ラフィーが来た事はラフィーの遠吠えで知ったっ!! これでもう良いだろうっ!!」
「なんで偉そうなの? 私、あんた達がここへ来た時に私に向けて言った言葉、ちゃんと聞こえてたんだけど? 口では私に友好的な言葉を言っても内心はあの時口にしたような事を思っているのでしょう?」
「そ、それは、その……言葉のあやと言うか……」
「まぁ、どのみち私はこの集落を潰しに来たのだから今更関係ないけどね。 ここの集落の掟ではここの闘技場で遠吠えするというのはそういう事でしょう? だから、どうするのって聞いてるの。 両親だろうが私は容赦しないよ? むしろ肉親だからこそ許せない事ってあると思うんだけど」
「あ、あぁ……っ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんさいっ」
あまりにも話が通じず自分達は私の両親だから無条件で今まで私にしてきた事も許されて当たり前だというその態度に腹が立ち、思わず両親にほんの少しだけ殺気を飛ばしてしまう。
すると、そのほんの少しだけ飛ばしてしまった私の殺気で父親は股間が濡れ、母親は貝のように蹲って謝罪の言葉を繰り返しだした。
そこにはあんなに偉そうだった当時の両親の面影は一切なく、ただただ哀れにしか思えない。
「じゃあ、流石の私も鬼じゃないからここで殺されるか潰されて私のご主人様の奴隷となるか二択で選ばせてあげる。 もちろん先ほど私に攻撃しようとした奴らもここで殺されるか潰されるか選ばしてあげる。 あぁ、私ってなんて優しいんだろう」
そしてこの日、白狼族の集落が一つ無くなったのであった。
◆
俺は何を見せられているのだろうか?
奴隷達に長期休暇を与えたにも関わらず白狼族のラフィーが二日目で里帰りから帰ってきたのだが、お土産を渡したいから一緒に来てほしいと向かった先には左耳を桜耳カットされた数百人の白狼族の男女が目の前に並んでおり、何故か男性は全員見事に内股で立つのも辛そうである。




