表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●悪役キャラに転生したみたいなので闇の秘密結社を作ったら何故かハーレムになっていた件  作者: Crosis
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

220/265

蹴っただけでこれとは情けない

「あ? 俺にそんな目線を向けても大丈夫なのか? まぁ、自分の強さも相手の強さも分からず相手に噛みついてくるバカだから仕方ないのか」

「それはアンタじゃないの?」


 そして目の前のバカはこの私に向かって『力の差も分からないバカ』と言いやがったではないか。


 今の私を見て未だに見下すような発言をしていたところからも私の強さを理解していないみたいなのだが、まさかそれを口にする程のバカだとは思わず、思わず言い返してしまった。


「テメェ、今なんつった? ぶっ潰すぞッ!!」

「ぶっ潰す? アンタが、この私を? 冗談も休み休み言ってよね。 そもそも初めからぶっ潰すつもりだったのによく言うわ。 恥ずかしくないの? アンタ」

「……さっきから俺が手を出さないからって調子に乗りやがってっ!!」

「あれ? それで本気? 蝿が止まるんじゃないかって思えるほど遅いんだけど」


 そして目の前のバカは、初め自分が挑発して来たにも関わらず逆に私に挑発されると唾を飛ばしながら鬼の形相で私に襲いかかってくる。


 しかし、そいつの攻撃はブラックローズの面々と比べると、比べること自体が失礼だと思ってしまう程に遅く、簡単に避けれてしまう。


「畜生っ!? なんで当たんねぇんだよっ!! おかしいだろうっ!?」

「ちょっと、ゼン。 何やってんのよ。 遊ぶのも大概にしろよなっ」

「いや、本当に当たんねぇんだっ……ギャインッ!!」


 そして私は当たりそうで当たらないギリギリを見極めて避けていたのだが、流石に飽きて来たのでそいつの股間を思いっきり下から蹴り上げてやる。


 するとそいつは相当痛かったのか、まるでキンタマを潰された犬のような鳴き声を上げながら跳ね上がった後、泡を拭きながら白目を剥き倒れるではないか。


 たった一回思いっきり蹴っただけでこれとは情けない。


「コッチは簡単に当てれるんだけどね。 とりあえず、まだ使えるかもしれないからとどめとして踏み抜いてあげよう」

「テメェ、私のゼンに何をしやがったっ!?」

「は? 何って股間を蹴り上げただけだけど? それから、今からその股間が使えなくなるようにとどめを刺しに行くんだからどいてよ。 邪魔なんだけど? この村の掟では強者が絶対で弱者は何をされても泣き寝りをされなきゃだめなんでしょう? この私にそうしたように」

「はぁっ!? だからあのゼンがお前如きにやられるわけがねぇだろつってんだよっ!! テメェ、何をやったか──」

「邪魔だって言っているのが分からないならお姉ちゃんも潰すよ?」

「やれるもんならやってみろよこのクソガキがッ!! 妹の分際で姉に逆らってんじゃねぇよっ!!」


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] カイザル様も散々懲り・・・経験を積まれたので やり過ぎないように、こっそりお目付け役を付けているはず
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ