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30/30

とりあえず、第30話 突然の

それでは、第30話、はりきって、、、、どうぞ。

試射場の片付けを終えて、キッドさんと工房に戻ってきた。

パブロさんは、作業台で矢の加工を行っていた。

俺達に気付いたパブロさんが話しかけてくる。

「どうじゃ、アル坊。弓を使ってみた感想は?」

「まだ上手く矢を飛ばす事は出来ないけど、面白かったです」

「そりゃ良かった。この街じゃ、キッドは指折りの弓使いじゃ。学ぶ事は沢山あるじゃろう」

「はい、パブロさん。キッド師匠、これからもよろしくお願いします」

「おう、アル坊。お前を一端の弓使いにしてやるよ」

師匠呼びにまだ慣れていないキッドさんは、笑みを浮かべながら応える。

「なんじゃ、キッド。師匠とか呼ばせとるのか?」

「俺から師匠と呼ばせた訳じゃねぇ、アル坊が自分から言ったんだからしょうがねぇだろ」

「ほーぅ、その割にはずいぶんと気に入ったようだのう」

ちょっと恥ずかしいのか反論するキッドさん。

師匠呼びを肯定した事実は無かったことになったようだ。

親子の戯れ合いには興味がないので、話を変えてみよう。


「ところで、パブロさん。何かお手伝いできる仕事はありませんか?」

「お、そうじゃな。アル坊は風魔法が得意じゃったな。それじゃ、あそこの筒の中の矢に魔力を通して貰えるか?」

「フゥ」

メガネをかけた男が手にした原稿を10ページ程読んだ所で、ため息を漏らす。

「クスノキさん、この小説(?)ですか。我々も仕事ですから持ち込まれた物に目は通しますよ。しかし、何と言うか、正直に申し上げて、、、、これは全くダメですね。そもそもね、話が展開してないですよね。初めである程度は読者を惹き付けないと誰も着いてきませんよ。」

メガネをかけた男にダメ出しを受けている。


トラックに轢かれたが、運良く命は助かった。

事故から2日目には意識を取り戻したが、全身数箇所の骨折で身動きは取れない状態だった。

あまりにも暇だったので、手が動かせるようになった段階で小説投稿サイトで小説を書いてみた。

昔からそのサイトの作品を何度となく読んでいたので、自分も書きたいと思っていたのだ。

小説への読者からの反応はイマイチ、いや、イマヨンぐらいだった。

しかし、無駄な自信だけがあったのでアポを取って出版社の方に作品を読んでもらった。

結果はご覧の通り、絶賛説教受け中である。

年下の男に頭を下げて、さらに説教までされている。

メガネの男も普段からストレスを抱え過ぎているのか?

丁寧なダメ出しから、感情的な説教にまでランクアップしてきている。

地獄から生還したつもりだったが、ここもまた地獄だ。


「そもそもね、こりゃもう小説じゃないですよ。随筆文じゃないんですか?徒然なるままに書いてるだけでしょう。ブログですよ。ブログです。下手すりゃツイッターレベルですよ。意味なし、山なし、オチもなし。よくこの程度のものを持ち込んでみようと思えましたね。だいたい、」

メガネ男の誹謗中傷は人格否定にまで到達しそうだ。

もういいや。

絶賛怒られ中であるが、ポケットからタバコを取り出して火をつける。

プハァ。

突然の喫煙に唖然とした男がさらに喚き出す。

「ク、クスノキさん、ここは禁煙です。タバコを消してください。何を考えているんですか!」

「あー、まぁ、ここは俺にとっては地獄みたいなところだな。地獄ってのはな、悪人が集まる所なんだよ。健康に気を使う悪人なんて居るか?地獄で禁煙なんて馬鹿な事を言うな。」


警備員に脇をガッチリ固められて、出版社のビルから外に出た。

また地獄から生還してしまった。

夕日が目に染みる。

すごいね、俺。

すごいね、タバコ。


ボルトが数本残っている足を動かす。

俺はゆっくりとした足取りで家路につく。

今日はハゲの店で天津飯でも食べようかな。


Fin

書いてみて初めて気づきましたが、書くのって凄く難しかったです。

また書く機会があれば、じっくりとストーリーを考えてから投稿しようと思います。

勢いだけで書き始めるの、アカン。

展開にスピード感ないの、アカン。


放置するのもアレなので終わりの形にしましたが、終わり方がアレなので申し訳ないです。


ブクマをして頂いた方々、またいつかお会い出来る日を楽しみにしております。

感想なども頂けたら、次回の参考にさせて頂こうと思います。


ご愛読ありがとうございました。

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