とりあえず、第23話 決意を胸に
思い詰めなきゃいいけど。
それでは第23話、スタートです。
空き地で木の枝を見つめながら、色々と考えた。
ある程度気持ちの整理が着いた頃には、夕暮れが迫っていた。俺は、3つの結論を胸に抱えて家へと戻った。
家に着いた俺は家族皆に「今日はダメだったけど、明日も明後日もずっーと先まで、出来るまで魔法の練習を頑張るね。お父さんにもお母さんにもお兄ちゃんにも羽が浮く所を見てもらいたいんだ」と伝えた。
兄には少し悪いけど、俺は3ヶ月後に無期限延期にしていたドパッ発表会を、この木の枝で、そして当初よりもずっと小さな威力で行う予定だ。
それが俺が出した1つ目の結論だ。
そして、いつか俺を愛してくれている家族皆に、俺が地球から来た事を話そうと思う。
上手く話せるかどうかは分からない。
けど、母の愛を知って、隠し事はしちゃいけないと思ったんだ。
その日はきっと俺がこの家を出る日なんだと思う。
自分の力だけで生きていけるようになったら、俺はこの家を出る。
家族に全てを伝え、「今まで隠してて、ごめん、でも本当にありがとう、皆と一緒に暮らせて幸せだった」って言いたいんだ。
これが俺の出した2つ目の結論だ。
そして最後。
これは実現出来るかどうか全く分からない、言わばただの決意だ。
いつか中華料理屋のハゲとマイク男に出会う日が来たら、笑顔で近付いて、あいつらの顔面に俺が出せる最高の力で右ストレートを叩き込んでやる。
そしてあいつらにも笑顔で「ありがとうな」って言ってやる。
これが俺の出した結論の3つ目だ。
3つ全部できるかは、正直分からない。
それでもやろうと思う。
2度目の人生だ。
悔いなく生きたいからな。
さしあたっての問題は2つ目だ。
この世界で、どうやって生きて行くかだ。
自分一人で生きていく力と術を身に付けなければ、家を出る事は出来ない。
そのために色々と試してみたいことはある。
一般的なここら辺の子供達は、早ければ10歳、遅くても12,3歳で何がしかの職に就き始める。
まだ6歳にもなってないのに、2度目の人生もなかなか悩む事が多そうだ。
精神年齢は40半ばだけどな。
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