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とりあえず、第19話 フェアリー

そろそろ、なろうなファンタジー要素をふんだんに入れていこうと、、、。


それでは、第19話、はりきって、どうぞ。

特に大きな事件や問題も発生せず、俺は5歳になった。

俺と同じ転生者らしき情報は聞こえてこない。

まだ家族経由の情報しかないから仕方ないかな。


家族にバレないようにドパッの練習は続けている。

この練習をやり過ぎると頭が痛くなってきて、ものすごーく体が熱く感じるのと同時にやな汗も出てくる。明らかに自分の限界を超えた時のサウ二ストのようになる。

生命の危険が危ないのだ。

限界を超えたサウナ、アカン。絶対。


ドパッの威力は、ガチれば業務用大型扇風機とタイマンはれるぐらいになっている。というか、これ以上の威力を出すのは家では無理だ。

子供達が遊ぶ場所の片隅で、人目を避けてこっそりとドパッを空に向けて放っている。これなら多分迷惑にならんだろう。

という事で、最近は威力以外にも、ほかの属性のドパッや、トリッキーなドパッにも挑戦している。

母だって、光をポンっと出したり、ライターみたいな火をポッと出せるのだ。俺も頑張ろうと思う。他にすることも無いし。


こちらの文字は、アルファベットのような表音文字だった。

そのため、文字自体を覚えるのは、それ程難しくなかった。

計算も誰が広めたのか、アラビア数字で演算記号は+-×÷が使用されていた。その内、そろばんを目にする事になりそうな気がする。庶民に九九は普及していないようだ。商人などには重宝されそうな気がするので、商家秘伝って感じで伝わっているかも。

とにかく、アラビア数字と演算記号は、俺と同じ来訪者の仕業だろう。

学問の本場に行けば、その人の足跡を辿ることは難しくないかもしれない。

母から文字や算数を教えて貰っているが、昔決めた自戒を守り、デキスギ君にならないように、目立たず、騒がせずで、ちょっと優秀な子供程度で毎日を送っている。


昔からものすごく気になっていた事を、母に散髪してもらっている時に、可愛らしく尋ねてみた。

「お父さんは赤色、お兄ちゃんも赤色、お母さんは茶色の髪の毛なのに、何で僕だけ緑色の髪なの?」

これは正直、かなり勇気のいる質問だった。

1歩間違えると、「あれ、ぼくのお父ちゃんは違う人なん?」

になってしまうからだ。

しかし、近所の人の髪色から推測するに、その心配は杞憂に終わるだろうとの確信もあった。

母は笑いながら「それはね、お父さんとお兄ちゃんは火の神様の加護を、お母さんは土の神様の加護を、そしてアルは風の神様と少しだけど水の神様の加護を授かっているからよ」

と、教えてくれた。

そう、俺の髪は緑に少し青色が混じっているのだった。

その話を聞いて、「それじゃ、ハゲは何の加護も得られていない、、、いや、ハゲ色という新色の可能性も、いやいや、光っているから光の神様の加護を?」と考えてしまった。

俺が知っている中華料理屋のハゲなら魔法も使えるだろうが、ハゲがここの出身者とも限らないし、生まれた時からの生粋のハゲって事もないだろう、、、ないよね。

髪の毛の色で、ある程度相手の加護(おそらく得意な魔法の分野)がわかるなら、あえて自分の髪の毛を別の色に染めて、相手に自分の加護を誤認させる事もあるだろう。

就職や仕事をゲットするために整形、ではなく染髪はアナザワルドで流行るかもしれんな。やらんけど。

それにしても、ハゲは対人戦において、最強のポーカーフェイスな気がする。

やるなハゲ。


10歳になった兄カインに、母が魔法の使い方について指導する事になった。つぶらな瞳で「僕にも教えて」と伝えると、兄の邪魔をしない事を条件に母から同席を許された。

兄の邪魔をした事なんて、、、そんなにないのに。

兄に色々と質問したり、一緒に遊んだり、退屈しのぎにたまにイタズラをしたり、兄の分のお菓子を勝手に食べてしまったり。

あれらはあくまで、可愛い弟を演じるための演技であるというのに。プンプン。


そんな事より、母の講義に集中しよう。

まず、親の許しもなく勝手に魔法を使ってはダメらしい。

これは危ないからという理由もあるのだろうが、その理由を童話として母が語り聞かせていた。

母の語りを要約すると、子供が魔法で問題を起こすと、その夜フェアリーがやって来て、その子供を連れ去るらしい。

で、そのフェアリーに連れ去られた子供は、2度と親元には帰れなくなるらしい。


何してんねん、フェアリー。


伝えたい事は理解できるが、童話のガバガバ設定は異世界でも地球と同じらしい。

フェアリーへの熱い風評被害に軽く同情しつつ、俺は母の講義を真面目に聞いた。

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