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とりあえず、18話 元気ハツラツ

登場人物の名前を出すタイミングが分からず、少しずつバレないように小出しにしていくスタイル。


それでは、第18話、はりきって、どうぞ

俺と同じ来訪者の痕跡、集めるべき情報は増えた。

でも、今出来る事はあまりない。

だって、僕ちゃん可愛い2歳児だもん。

と言っても、本当に2歳児を演じきれているのか、非常に疑問が残る。

既にスーパー子役タレントムーブをかましている可能性も高い。

前世での2歳の時の記憶は、、、、まるでないな。

5つ年上の兄カインを見ても、自分は異常な子供の可能性が高い。

どういう風に少年時代を過ごすべきか?

やはり、同年代の子供の生態研究から入るべきだろう。


という訳で、兄が家の手伝いを終えて遊びに行こうとする時、母に可愛らしくおねだりする事、十数回。

遂に俺も公園デビューだ。

いや、公園があるのかどうか、知らんのだけどね。

母エヴァに連れられ、俺も兄の遊び場へ行ける事になった。


俺の住む家から南側に少し行くと、高さ7,8mの城壁がある。バラック街の居住区と城壁の間はかなりスペースが空いている。この街の統治者から、「ここには家を立てるな」と言われているのだろう。

城壁があり、居住区の間にスペースがあるという事は、統治者はこの街が何者かによって攻撃される可能性を考慮しているのだろう。

しかし、そのような襲撃は俺が生まれてからは起きていないはずだ。

街の北側で襲撃が起きていて、それに気付いていなかった可能性はあるが。


この城壁と居住区の間が子供たちの遊び場になっているようだ。

地面に絵を書いて遊ぶ子供、ケンケンパのような遊びをする子供、縄跳びのようなことをして遊ぶ子供、鬼ごっこ的な遊びをする子供、人形遊びをしている子供。

実に楽しそうに遊んでいる。

人種の比率だが、人族多めで獣人族は少なめだ。

だが、人種による区別もなく、程よくバラけて遊んでいるので、その辺はおおいに安心した。

兄は仲良しグループを見つけたのか、駆け足でそのグループに近寄り、一言二言話したと思ったら遊び出した。


母と手を繋いで、兄の遊ぶ姿を見つめる。

ふっー、この中に入って遊ぶのは、肉体的にも精神的にもかなり来るものがあるな。

遊んでいるのは小学生ぐらいの子供たちだ。

この街に、義務教育はないようだが、教会で希望者に文字と簡単な算数を教えているそうだ。

家では母が兄に文字と算数を教えている。

この遊び場を卒業する時が、子供たちが仕事を始める時なのだろう。


しばらく兄を眺めていた母は、「日が落ちる前に、ちゃんと帰って来るのよ」と兄に伝えた後、俺と一緒に家へと戻った。

母に「もうちょっと大きくなったら、お友達と遊びましょうね」と優しく言われたが、「うん」と答えた俺は上手く笑えていただろうか。

ジャパニーズ愛想笑いになっていた可能性が高い。

子供たちのハツラツとして無邪気な様は、精神年齢40歳には眩しすぎたのだ。

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