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とりあえず、第15話 バイリンガール?いいえボーイです

いいえ、ケフィアです。


それでは、第15話、スタートです。

無事に人族デビューを果たした俺が、1番に優先すべき事、それは情報の収集だろう。

彼を知り己を知ればって奴だ。


しかし、それには大きな問題があった。

母親の体内にいた時に聞こえてくる声から、薄々気付いてはいたのだが、みんなが喋っている言葉がさっぱり分かりません。

異世界言語理解は必須だろうがぁー!!と叫びたいが無駄だから辞めておこう。

ピンチはチャンスだ。地球での母国語をここで使う事は少なそうだが、地球とアナザワルドのバイリンガルになれると思えば、うん、チャンスだ。

気持ちを切り替えていこう。


言葉は分からないままだが、我が家についても考察をしておこう。

家族構成はおそらく4人だ。父母に兄がいる。

父は、ほぼ確定で鍛冶関連の職人さんだ。日中は俺の居る部屋の外から、時折金属を叩く音が聞こえ、俺を抱く父の体は逞しく、その腕には細かい火傷の跡も見える。

母はその父の手伝いと、家事全般をこなしている。父と母を手伝いたい気持ちにかられるが、俺に出来ることはまだない。今の所、俺に出来るのは、夜泣きをしない事ぐらいだろう。

兄は、1日に1回は俺の頬をつついてくる。

そして自分ですが、可愛いものが付いているので男性です。


つんつん、つんつん、今日も兄は俺の頬をつついてきた。

やれやれ、兄も愛らしい俺の虜のようだな。

よーし、一丁、魅せてやりますか。

「ダァーウ、ダァーウ」

「キャハハッ」

よしよし、俺の赤ちゃんムーブに兄も笑顔だ。

仲良くやろうぜ、兄ちゃん。


季節が一巡りする頃には、俺もかなり言葉が理解でき、こちらの意志を「おぎゃー」と「ダァーウ」以外で伝える事が出来るようになった。

初めて「パパ、ママ」と伝えた時は、父も母もかなり喜んでくれた。

ふふふっ、ただのウンコ製造装置ではないのだよ、私は。

いや、ただのウンコ製造装置より精神的にはもっと辛い、常時おもらし型のウンコ製造装置な訳だが、、、。

こういう時に前世の記憶そのままの俺は、正直泣きたくなる。

赤ちゃんだから、しょうがないのだが早くオマルを所望したい。

「アレ、コイツもうオマルの方が良いんじゃね」、と思われるようにするべきだろうな。

とりあえず、羞恥心から変な性癖へのクラスチェンジだけはしないように心掛けよう。


言葉と自身の排泄物以外にも関心を示すべき事があった。

そう、魔法ですよ魔法。

母がね、使ってましたよ、割と気軽に。

灯りをつけたり、火をつけたりとね。

盛り上がって参りました。

あ、この盛り上がりは、ウンコのほうだわ。

あ、あっ、、、ふー。

ママーン、お願いしまーす。

はい、喜んでー。

と、なるかどうかはママーン次第。



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