第貮話 出来損ないのヒーロー1
どうも、疲れますね日常を過ごすのも。大変ですよ3日連続腹が痛くて死にそうです。今回の白鬼は池菜のこれからを左右する選択が迫る事件です、この選択か彼女どう強くするのか、考えみてもいいかもしれません。
いつもどうり、朝日が部屋に射し込む。
「うぅ、朝さぁ・・・。」
珍しくアラームが鳴る前に起きてしまった、昨日の夜に色々な事があったのに早く起きて疲れが取れない、暗い部屋のカーテンから差し込む日差しは、ベットから起き上がるには十分で、カーテンを開ける。
「眩しいぃ・・・」
昨日色々な事があった、なのにいつも変わらない日常で混乱しそうになる。ハンガーかけられた学生服に着替え、部屋を出て階段を降りビングに向かう。眠い目を擦りながらテレビのヂィモコンを手に取り電源を入れる、テーブルの上に置いてあったご飯を食べる。そんないつもと変わらない日常を過ごす・・・でも。
一点だげ違うことが――。
「あ、忘れ物した」
部屋に戻り、忘れていたノートを鞄に入れる
部屋の丸い机にはクッションが置いてあり、上は子犬が寝かせてあった。昨日の夜連れて帰り、クッションに寝かせたのだが目はまだ覚めていない。
「行ってきまーす」
家を出て学校えと向かいながら、昨日の夜事を思い出していた・・・。
「白鬼、妖怪だ」
「妖怪・・・」
前を向いて、何事もなかったように帰っていく。
「ちょと、この子犬はどうするのよ!!」
立ち止まり振り向いてゆっくりと口を開く。
「知らん、お前が好きにしろ」
「そんな無責任な」
足を止めて、スンとした表情をして言う
「それに・・・」
「それに?」
「そいつからは、血の匂いがしなかった」
「え・・・?」
そっから彼は黙って去っていった
彼が呟いたその一言がどうにも引っ掛かる、血の匂い何の事なのだろう。
そんなことを考えていると、家からあまり遠くない大きな道路の反対の方にコンビニがある、その中に目線がいくと中には白鬼がいた。
「あいつ・・・、まさか!!」
急いで横断歩道をはたり、コンビニの中に入り白鬼の後ろに立って白鬼の手元を見る。
「うししし,,,」
「あなた、今度は何を盗むき?」
「あ・・・」
白鬼は後ろを振り向いて少しずつ上を見る、静かで冷たく見る池菜の目合わせ、「なぜ・・・、ここに・・・」と青ざめた白鬼の首根っこ引っ張って、離せと言う白鬼を無視して外に連れ出す。
「おい、なにするんだよ!!」
「なにするもなにも、万引き犯を捕まえただけよ」
「何もしてない」
「未遂でしょ!!」
それを言われ何も言えなくなった白鬼、むすっとした顔をして少し時間がたってから聞いてきた。
「で、何の用だよ。何か用があるんだろ」
またも先に言い当てられた、驚いたが昨日ほどじゃない。
「そう、聞きたい事があるの」
白鬼は背を向けたまま、目線だけをこちらに向ける、そして大きなため息をつくと。
「分かった、答えてやるよ」
「ありがとう」
「でも、人の少ないところでな」
周りを眺めながらそう言った、彼がそう言ったので近くにある公園で話すことにした。
公園に着いた、何の変鉄もないただの公園、朝で人が少なく通り道として使う人が多かった、すぐさまベンチに向い座る。
「はー、ようやく座れる」
「あなた、座るために公園にしたの!」
「さーねー」
そう言ってる白鬼の隣り座った、暖かい日差しと丁度良い風が吹く、最初は戸惑ったがすぐさま子犬の事を聞いた。
「昨日あなたが戦った、あの子犬はなんなの?」
「霊だ、具体てきに言うなら、"霊の力"をもった実体だ」
「"霊の力"をもった実体?」
膝に肘を置いて顎を手に置いて。公園の、中を通る人を見ながら話し始める。
「そう、何にか強い感情、そう例えば"憎悪"とかに引き寄せられた霊体が、強い感情をもつ者に吸収される事によって、昨日みたいになる。」
「霊体が?幽霊とかってやつ?」
池菜が不思議そうに聞くと、今度は背もたれに手を回し空を見上げる。
「そう、その幽霊が霊体だ」
何を言って言っているか解らないが今は一旦置いておこう、気になることだけ聞いてみた。
「幽霊てそんな簡単に吸収できる物なの?」
「もう死んでるんだぜ、死体が抵抗するかよ」
彼は嘲笑うかのような口調で吐き捨てる、空を見たままこちらを一向に向かない。
まだ気になる事があり聞いてみる。
「あなた、昨日血の臭いがしないって言ってたわよね。それって連続殺人と関係あるの?」
「知らん。そんな事言ったか」
アッサリと流されてしまった、それでもまだ聞きたい事がある池菜は畳み掛ける。
「幽霊って。その辺にいる物なの?」
白鬼は質問の意図が読めず
「それより、平気かよ」
「え?何が?」
急に聞いてきて、何の事だか分からなかった。
「学校だよ、今日あるんだろ」
「あ!!」
急いで公園にある時計を見てみる、遠くてよく見えなかったが、明らかにギリギリの時間。
「やっば!!、行かないと!!」
急いで立ち上がり、走って公園の外に出る。
「おい、気をつけろよ」
公園を出た直前で話しかけられた、私は立ち止まり白鬼を見る、そっとした変わりの無い日常を過ごすような、当たり前であるかのような目で私に話しかけてきた。
「お前、狙われてるから」
「私が、狙われてる?」
彼の目が真実であると言っている。だが、その目は日常を過ごす普通の瞳だった、心配してるでもなく、見捨てた訳でもなく、冷淡な何も思わない目。
そう言った白鬼はベンチから立ち上がり、池菜とは逆の出口に向かっていった。
「このウィンナー、うめーー!!」
「あ!!、あんたさっきのコンビニから!?」
とう大きな声で言ったが、白鬼は無視して去っていた。
池菜は慌てて学校に向かった、道の途中の横路に人がたくさんいた少し気になり、その場から見ようとすると、警察官と救急車が一瞬見えた、例の連続殺人だろう、その時は気がついていなかった。
学校について急いで教室に向かった、ドアを勢いよく開けて教室の掛け時計を見る、すくと以外と早くついた、公園から急いで学校に向かったとしても10分ぐらいなのに、5分でついてしまった、クラスの人達もまだ席についていない。
「以外と、平気だった?」
思いながら自分の机に向かい椅子に座る、バックを横に掛けて外を眺める、眺めながら来た時に見た事件を思い出した。
「連続殺人・・・」
以外と学校と家の近くで事件が起こっていた、妖怪は死んだ人の憎悪が作り出すと言っていた、黒いモヤもまだ解決していない。
その時、嫌な予感がした・・・。
連続殺人、妖怪、狙われてる、身近な 死。
脈が早くなる動揺した心臓が荒く乱暴に動く。言われた事が恐ろしいのもあるが、このもしかしてが恐怖になっていた。
「もしかして・・・。私ね,,,」
「ねぇ!!、だいちょうぶ!?」
考えてる最中に話しかけられた、親友の【幸香 月禰】が話しかけていた事に気がつかなかった、朝の挨拶がもう終わっていた。
「だいちょうぶ?、顔色悪いよ?、保健室行く?」
「あ、月禰?えっとだいちょう・・・、ありがと」
冷や汗が出ていた、吉も心配してこちらを見ている、肩に置いてあった手も気ずかず。
「どうしたの、悩み事?なら私話し聞くよ?」
「あ、うん、ちょっとね」
そう言って最初はごまかした、でも少し考える。この事を親友に話して良いのだろうか、正直に言うと巻き込みたくない。でも、辛い、この事を話して楽になりたい、もう逃げてしまいたい、頼りたい。
誰かを、誰を?、親友の吉を?、ダメだでも、親友なら・・・。
「ねぇ?」
「何?どうしたの?」
「もし、なれない環境になって、自分に何か起こるって思ったら、どうする?」
言えなかった、親友を巻き込みたくなかった。
吉はこんな不思議なことを聞かれたけど何も聞かないでいてくれた、でも心配そうな表情をしている。
「そうだね、自分がどうしたら良いのか考えて、それで思いついた事をやれば良いと思うよ、でも、後悔はしないこと」
「後悔いをしないこと?」
「そう、誰かを頼ってもいいよ、まあでも、自分の事だから自分で決めてね☆」
そんな、答えのようなじゃないようなことを言われた、でも救われた。
そのあとも下校の時まで心配してくれた、「だいちょうぶ?」や「一緒に帰ろうか?」とか心配しすぎってぐらい気にかけてくれた、でもここまで心配してくれる親友がいることが嬉しかった。
一人で帰る事にした、夕陽が美しく沈んでいく時間、部活が盛んに活動している、私は部活などには入っていなかったから縁の無い話だ。
一人で帰る事にしたのは理由は二つある、一つ親友や他人を捲き込みたくないということ、綺麗事かもしれないけどそれでもやっぱりしたくない。
大きな道路の横断歩道に止まった、電柱の近くに置いてある黄色い花牛乳瓶にお供えしてあった、自分が狙われ、近所での連続殺人が起きている。
道路を横断しているとき、こちらからの数人と反対側の数人がすれ違う、その時同じぐらいの歳の学生と肩とぶつかった。
「「ご、ごめんなさい」」
とぶつかった青年も同時に謝っていた。
いけない、考えすぎで周りが見えてない、やっぱりあいつに会いに行かないと。
コンビニによって中を覗く、中にいた客からは不思議そうに見られたけど、それどころじゃない
「いない・・・」
公園にも行ってみた、子供たちの笑い声が聞こえるがここにもいない。
「どこにいるのよ、全く・・・」
一人で帰ったもう一つの理由、それは白鬼に会うため、狙われてる事を教えてくれた彼なら絶対にしっている、最後におもいあたる土手に行ってみることにした。
土手に行っている最中に住宅街の小さな公園についた、Y路の道路につく、どっちの道から行っても距離は変わらない、けど公園によることにした、気を張り続けて疲れた。
ペンチに座り公園にいる三人の幼児が可愛く遊んでいた、ベンチに座り気持ちを落ち着かせてそよ風に当たる、と、真ん中に一本の木の周りに幼児が集まっていた、ここの位置からだと丁度見えない場所に集まっている。
「なにやってるのかな?」
ベンチから立ち上がり、真ん中の木に集まってる幼児たちに近寄って。
「君たち、なにやっ,,,」
喋りながら近くえ行い、子供たちが見てる木の裏を見ると男性が倒れていた。
「てえええええええええぇぇ...!!」
数分後、男性を座っていたベンチに座らせて、近くの自動販売機でお茶を買っ来た、お茶を「はい、どうぞ。」と渡すとゆっくりと受け取ってくれた、その隣にちょこんと座る、彼がジーと見てくる。
「君は、僕の神様?」
「いえ、違います」
倒れていた最初見た時は驚いてこえをあげちゃったけど、よく見ると痩せ干そっていて、ボロボロの服に泥だらけの体、もしかして・・・。
「ありがとう、死ぬどころだったよ、家貧乏でね、金が無くて、もう一週の間何も飲まず食わずだったから、アハ、アハハハハハ....。」
「そうだったんですか。」
陽気に笑う彼はとても優しそうな人だった、こんな人が貧乏なんだと少し驚いた、私も誰かの助けになりたいと思ってしまう。
「あの!!」
「?、なに?」
「もし、よかったら私も何か手伝います、ここで会ったのも何かの縁ですし」
つい言ってしまった、まだ学生の身分で何を言っているんだと少し後悔した、恥ずかしい。
「あ、すいません、まだ学生の私がこんなこと言って、すいません忘れてください」
男性はキョトンとした表情で池菜を見つめる、するとニッコリと満面の笑みを浮かべて。
「名前も知らない僕のために、そこまで言ってくれて、ありがとう」
そういった後は微妙な空気になった、恥ずかしさの余り顔を反らしていると、子供が公園の中央、丁度男性が倒れていた木に風船が引っ掛かって取れなくなったのが目にはいった。
「あ、風船・・・」
取ってあげようと、私が立ち上がったと同時に男性が立ち上がり、駆け足で近ずき、不器用に跳んだり木に登ったりして子供の風船を取ってあげていた。
優しい笑みで風船を渡す姿を見ていたら、聞きたいことができた。
「あの、どうして、そんな優しいのに、その・・・」
男性は何かを隠すように微笑みを浮かべて。
「どうして、貧乏なのか・・・って?」
「はい」
腰に両手を置いて、空を見上げ考えていた、しばらくするよ重い口を開いて出した言葉は。
「なあ、優しさだけじゃダメなんだよ。生きてくためには」
「頑張っているんだけとね、母が病気で寝込んでしまって。母の世話もしなくちゃで、大変で大変で、アハハハ....」
聞いて少し気持ちがへこんでしまった、こんな頑張っていそうな人なのに。
悲しいと思った、特に深い話ではない。考えれば誰だって分かることだ、自分の周りは優しさで動いていない。交通、金、機械、そのどれもが優しさでは動かない、確かに優しさがなければこの町や人はやって活けないのだろう。優しさは義務ではない、だから誰からも誉めてもらえないし、見てくれない。もちろん金なんて出るはずもない、だから優しくする意味なんて無いのかもしれない、だって全ては労働と実力だから。この人も分かってるはずなのだろう、才能、努力、金、それらを持ち合わせて成り立つ、でもやらずにはいられないのだろう、それは分かってしまった。だって、自分がそうだから。
「凄い、ですね・・・」
「ん?何がだい?」
「いえ、なんでも」
つい、声に出てしまった無意識に言ってしまってすぐに誤魔化してしまった。
公園の外に視せんをやると、偶然白鬼が通りかかった
「あ。おーい、そこの泥棒!!」
呼ぶと白鬼は築いて、ボートしたダルそうな目でこちらを見る白鬼、それでのしのしと動物園の動物のようにゆっくり歩きながらこちらに来る、近くまで来て池菜の目を見ながらため息をつく。
「呼んだ?、俺のこと?」
「あんた、泥棒って自覚あるのね・・・」
白鬼が池菜の前まで行くと隣にいた男性の顔を見る、顔を見たあと足元から顔までをゆっくりと見てまた顔を見る。
「あんた、誰?」
と唐突に聞いた、男性と池菜は唐突だったので反応が遅れた。
「あ、そうだ僕の名前は齋藤 統一です。さっきは助けてくれてありがとう」
「私は、高椅 池菜ですよろしくお願いします」
「俺は、白鬼よろしく」
統一は池菜と白鬼にそれぞれ握手をしようと手を出した、池菜は出された手がありがたく握手をした、統一は微笑んで握手をしました、白鬼はと言うと少し疑いつつも手を出して握手をした。微笑んでいる統一を見て白鬼も微笑んでいる。
なんだ、無愛想なこの少年も笑えるんじゃん。
「でさ、お兄さん何してる人?医者?それともヤバイことしてる人?」
何を聞いてるのか驚いた、何かダメだと思った謎の不和んさっきとはまた別の不和ん。どうしてそんなことを彼に聞くのか。
「僕は何もしてないよ、このとうり貧乏でただの無職だよ」
「そっか、じゃ何で全身から生臭い臭いがするの?」
「え・・・」
「君は何を言ってるの?」
白鬼は握手した手を離さないまま、下を向いて顔を見せない。
「違うな、この生臭いゲロが出そうなこの臭い。何度もかいだこの人の血の臭いだ・・・」
うっすらと顔を上げて統一の顔を睨む。すると、いつの間にか統一の首筋に刀を突き付ける。あと数センチで首筋を斬れるという場所で刀は止まっている。
あの刀は昨日のかたな・・・?!
「お前、何者だ?」
どうでしたか、白鬼はまさかの盗みの天才かもしれませんね。そして池菜の白鬼の前に表れた統一とは何者なんでしょうか?私もドキドキです。まあ、この後のことも知ってるんですけどね。では次回を楽しみにしてくれるとありがたいです。