第一章-20 決着のFIRST EVENT
《OCO》PV5000人、突破しました!!
本当に、ありがとうございます!!
「……何だ、アイツ!? バカ強ェ!?」
「それだけじゃない! レベルも段違い……!?」
「――――――」
非常に面倒臭い声と視線が溢れる。
彼にとって、不愉快そのものである。
「……ふっ!!」
それでも、刃を振るうしかない。
守るべき者の為に。
「……シャドウくん!!」
アイリスが、呼んでいる。
「上、上にいるよ!!」
「――――!」
その呼び掛けに、思わず視線を向ける。
いた、アイツだ!!
軽銀歩兵とは、何ら変わりない姿だが。
隊長機と区別する為か、陣羽織と似た装甲が追加されていた。
「――――――」
眼光が走った。
建物の上で、優雅に見下ろしている。
「……アイツを、引きずり降ろせば……!!」
下手に武器を投げて落とすのは無しだ。
区切りがどうなっているのか分からない以上、建物の上に行くのは論外。
ましてや、〝魔法コード〟が届かない。
「……オズ!!」
なら、望み通り進めてやる。
「手伝え!!」
「あいよ、相棒!!」
敵部隊を壊滅させる。
それしか、降ろす方法がない。
「と言う訳で、よろしくゥ!! 〝姫さん〟!!」
「……どこまでも、軽い人ね……!!」
先頭に立っていた人。
和服をドレスの様に着込んだ少女が、号令と刀を向けた。
「全員、突撃!!」
「うおおおおぉぉぉぉ!!」
「残らず殲滅するのよ!!」
「…………」
あの女、まさかな……
そして、プレイヤー達の猛攻により。
敵の数が、一気に消失した。
「――――――」
プログラム通りなら、今すぐ降りてくるハズ。
「……ッ!!」
鐘の音が、鳴っている。
残り時間が、15分を切っている。
「―――――」
後ろの軽銀歩兵4体が前に出る。
「クソ……!!」
〝二刀流〟かよ……!!
このままでは、いずれタイムアップしてしまう。
その時に。
「――――!?」
ガキュン、と。
鈍い音が、白い閃光が弾けた。
「……アイツ」
この戦況で見つけるのは、難しいだろう。
攻撃も届かないから、油断していたんだろう。
それでも、アイリスは当てた。
「――――!」
彼女もまた、常人離れをした《能力》を備えている。
「ギャア!!?」
「ギャア!!」
「ギャア!!」
弾切れを起こすまでに。
二刀流のエネミー、3体を葬った。
「――――」
「……!!」
視認された。
勢い良く、建物の上から飛び降りた。
「な……!?」
飛び降りただと!?
〝演出〟か!?
「うわっ……!?」
着地着地にいたプレイヤーは巻き込まれ、そして。
斬り刻まれた。
「ぐあぁッ!!」
「――――ッ!?」
「――――――」
奴はアイリスを見ている。
ただ、それだけで。
恐怖する理由になる。
「させっかァァァァ!!」
オズは突撃する。
「……!!」
ガキンっ!!
鈍い音と共に、互いの動きを封じあっている。
「ぐうぅっ……!?」
視線の端で過ってしまった。
行ってしまった、敵の指揮官。
「しまった……!?」
「くそ……!!」
彼のフォローが間に合わない。
こんな混戦とした状況では、《加速》が使えない。
だけど、彼は目にした。
「――――――」
アイリスを助けようと、〝魔法コード〟を放つ幼女の姿が。
「……ギャッ!?」
「…………!!」
長い三つ編みと護符の髪飾り。
巫女装束の幼女。
一目して分かった。
彼女の正体は――――――
「……!!」
メイ!!
妹の親友だった。
あんな気弱な性格で、よくぞ頑張ってくれた。
「……排除……!!」
だから、間に合わせる。
絶対に。
「――――――」
「…………ッ!!」
刃が届いた。
だが。
「――――――!!」
くそ、気付かれた!!
なんて腕力だ!!?
「排除……開始!!」
「く……!?」
このままでは……!!
「シャドウくん!!」
アイリスの声が聞こえた。
「ッ!!?」
銃弾が、指揮官の頭にヒットする。
「――――――!!」
この好機を、逃す訳にはいかない。
彼は体勢を整える。
「ハ、イッ、ジョ……!!」
少ししか怯まなかった。
だけど、メイは。
「〝魔法コード〟・〝Sa - 53〟」
追い撃ちを、唱え始める。
「《サンダーショット》!!」
放て、大切な人の為に
次回もお楽しみに!!