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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
第一章 『月夜の世界から始まる黙示録』
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第一章-18 迎撃するTEAMMATE

すみません、遅れました……



「へー」

 すごい笑顔、もとい〝すごい見幕けんまく〟でアイリスはこう告げた。



冗談じょうだんでも、そんな事を言ったらダメでしょう?」


「ホントに、すみませんでしたァァァァァ!!!」



「……はぁ」

 とりあえずオズの土下座で、話は済んだが。



「――――――」


「……ふふっ」



 ……まぁ、自業じごう自得じとくだよな



 一生忘れはしないだろう。


 話を修正しゅうせいしよう。



「オイ、アイリス……」

 ぐるんとした動作に恐怖きょうふを感じるが。


 再びアイリスに問いかけようとした。



 その瞬間。



「……!」


「オイ、敵が来たぞ!!」



「ッ!」

 一気に緊張きんちょうかんが高まってきた。



 オズ達の後ろの方から敵が、軽銀けいぎん歩兵ほへいがこちらに向かってきた。



「……あーら、また来た」

 すでに仲間が応戦に行ったが、早くも苦戦くせん状態じょうたいに。



「……っ!」


「…………」

 それを察知して、オズとアイリスがかまえ始めたので。


 仕方なく、彼も臨戦りんせん体勢たいせいへと入る。



「……排除」


「排除」



「敵ヲ、排除シマス」



「……来るぞ!!」

 オズの声がひびき、軽銀歩兵3体がおそってくる。


 どちらも見慣みなれた奴だが、どうも片手が空いている様だ。



「……ッ!!」


 拳銃かよ!!



 大型の一体化したハンドガンではなく、普通に拳銃を持って撃ってくる。



 視認しにんしてから《加速》を使い、《 R.P.G.C 》で弾丸を打ち落とす。



「……おおっとォ!!」


「……ッ!? オズくん!?」

 アイリスの驚きの声が聞こえる。


 どうやらオズが、カバーしてくれた様だ。



「アブねーなぁ、こんちくしょーが!!!」

 そう叫んで、オズは敵に突っ込む。




「……!!」


「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 《手甲ガントレット》で銃弾じゅうだんの雨を防ぎながら、敵の顔面がんめんへと捉える。




「チェストォォォォォッ!!!」


「ギャアッ!!」

 敵をぶっ飛ばした後、すぐさま防御ぼうぎょ体勢たいせいに入る。



「……!!」


「くぅっ!!」

 接近戦に持ち込まれる事は知っていた。


 だけど、一人だけだと。


 どう軽銀の剣を、逸らすか――――――



「――――――」

 考え無しに突っ込むから。


 リロードするタイミングを狙って、彼が持つ《 R.P.G.C 》をぶん投げる。



「……ッ!!」

 発声する器官きかん、及び体力が全て削り取られたから。


 顔面に突き刺さっても、軽銀歩兵は沈黙ちんもくし、ひざから崩れ落ちた。



「――――――」

 その投げた《宝剣》から現れる様に、《加速》を使う。


 そのまま頭部とうぶを引き裂いて、オズの方に視線を移す。



「ギャァッ!!」


「――――ッ!」

 プレイヤーを殺した。


 オズの方へと、剣先を向け始めた。



「……これは、ヤバいかな……?」

 絶体絶命ぜったいぜつめいの、このピンチ。


 オズの言葉がれる、その瞬間。



「――――――」

 彼が飛んできた。


 真後ろに。



「――――――」

 言葉が出なかった。


「……ギャアッ!!」

 その代わり、敵の言葉が漏れた。


 それでもおどろきだ。



 まさか、 ()()()()()()とは、思っていなかったから。



「……ギャアッ!!」


「うぉっ!?」

 いきなり敵が吹き飛んだ。


 反射的に方向を確認すると、そこにはアイリスの姿が。



「……大丈夫? オズくん?」


「……お、おう。助かったぜ……」



「ふふっ、良かったぁ」



「……あー、ヤベーなー。相棒の匂いするなー。ハハ……」


 失礼だな、アイツ



 そう意識を向いていたら、冷たい感触が。


 殺気が、頭の中に刺してきた。



「――――――」

 反射的に《加速》を使い、運良く当たる前に弾き飛ばせた。



「うぇ!?」

 オズは知らないから、こんな重低音じゅうていおんでも驚くだろう。


 後で説明しないといけないが、今はそれ所じゃない。



「――――排除」



「排除、確認……」

 オズの連れが全員、死んでしまった。


 どうやら増援でやられてしまった様だ。



「……くっ!」


 この人数だと、オズがキツいか……!?



「……相棒」



「……? 何だ、オズ?」

 ガキンと、音がする。



「今まで何してたかは言わないけど」


「……オズくん?」



「対抗するすべはあるんだろうな?」



「…………」

 真剣な眼差しだ。


 これを答えなきゃ、オズの〝親友〟とは呼べない。



「もちろんだ」


「――――――」

 一瞬だけ、目が見開いた気がした。


 伝わったかどうかは、分かっている。



 何せ、オズとは―――――



「排除、セヨ!」


 ずっと過ごしてきた存在だからだ。



「――――ふぅぅっ!!」


「ギャアッ!!?」

 姿勢を低くした、特攻によるボディーブロー。



「……!!」


「……!!」

 左右から挟む様に、銃口を向ける。


 だが、彼は目の前にいる。



「……ふ!!」

 頭部を引き裂かれて、崩れていく敵達。



「……く!」

 いつものように、敵の注目を浴び。



「――――!!」

 彼が後ろでぶっ飛ばす。



「……!?」


 そして最後には、オズが決める。



「――――オラァ!!」


「ギュウ!!?」



 それが、彼らの戦い方だ。






彼らに隙はない


次回もお楽しみに!!

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