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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
第一章 『月夜の世界から始まる黙示録』
39/46

第一章-14 助け合うPAIR

本当に遅れてしまって、すみませんでした!!


今回の話から展開が変わります!!


それでは、本編どうぞ!!





「……ふふ」



「――――――」

 とりあえず、おくる物は全ておくった。


 あとはアイリスが許可きょか了承りょうしょうをすればいいだけ。



「……あ」

 そのアイリスの様子はと言うと、なぜか微笑ほほえみを向けられていた様だ。


 今はモバイル音で、意識いしきをそちらに向いてはいるけれど。



「…………」


 なぜ、笑った……?



 不快ふかいかんは感じるけど。


 それ以上の困惑こんわくが、彼の中にあった。



「――――――」

 少し警戒けいかいしていると、アイリスがこんな事を聞いてきた。



「……あの、シャドウくん」



「……ん?」



「この、青いボタンを押せばいいよね?」


「その通りだよ、バカ」

 何かアホらしく思えてきた。



「ふふ、ありがとう。やっぱり、優しいね」


「……ふん、勝手に言ってろ」



 何でコイツは……



 ここまで来ると、もはや異常だ。


 バカ正直にも、程がある。



「……ふふ」

 天然てんねんそうな笑みが余計にうたがわしく思えてきた。



「…………」

 ピロンっと音がして。


 一旦いったん疑惑ぎわくを置いとくとして。



 彼はステータスバーに映る、表示。



『〝アイリス〟が《加入》されました』


 と言う表示を確認する。



「――――――」


 やはり、レベルが……



「……あ、シャドウくん! 急がないと!!」


「ッ!? オイ、待てよ!!」

 何故か付いていくかたちになったのが、気に食わないが。



 時間がないのは確かだ。



 ここで消費しょうひした時間を取り戻す様に。



 彼等は、この森をけ抜けるのであった。






黒開こくあれき5年7月27日


仮想世界・フィールド《暗黒の森・ふもと付近ふきん




 相も変わらない暗さで、森をけ抜ける二人。


 彼は周りを警戒けいかいしながら、アイリスにステータスの振り方などを教えていた。



 彼女は不慣ふなれながらも、きちんと教えた通りに出来たが。


 その話はさておき。




 問題は無事に《最初の(カーディナル・)ミッドタウン》に辿たどけるか、間に合うかだ。




 案の定、道中どうちゅうにはダークウルフはもちろん。


 コウモリ型、樹木トレント型のモンスターまで現れた。



 倒さないと面倒くさい、命取りになる。



 そう倒しながら進むが――――――――




「――――くっ!!」


 やはり、大型おおがたのトレントが行く手をはばんできた。



「……シャドウくん!!」

 目の前に現れた大型トレントに、遅れを取る事なく。


 アイリスは的確てきかくに、あたまらしき部位ぶい銃弾じゅうだんを放つ。




『――――ギャアぁぁぁぁ!!?』

 バキャッ、と音がひびき。


 身体が後ろに倒れていった。




「……さすがだな……!!」

 つい、笑ってしまう。


 ここまで助け合って、《宝剣》を振り回している時にも。



 必ずサポートしてくれている。



「ふふ!」

 声が聞こえていた様だ。


 アイリスから優しい微笑ほほえみを向けられてしまった。



『――――ガウぅ!!』


「わ!」

 その直後でダークウルフの襲撃しゅうげき


 アイリスは直前に気付いたので、ギリギリでけれたが。



『ワゥ!!』


『ワゥ!!』



「……!!」

 またダークウルフの集団に、囲まれてしまった。



 時間がないのに――――――



「……ッ!!」

 強行きょうこう手段しゅだん


 ダークウルフ達の合間に向かって、走り込む。



「……シャドウくん!?」

 突然の行動に、アイリスはおどろきを隠せない。


 そんな事もおかましに、彼は強行きょうこう突破とっぱを仕掛ける。



『…………!!』

 ターゲットが全て、彼に向けられた。


 絶対に足では勝てない。


 先の戦闘で、レベル6になっているが。


 それでも勝てないと、彼は知っていた。



「――――――」

 《ちょう能力のうりょく》は使えない。


 使ったら、〝反動はんどう〟が来るからだ。


 まだ使う場面じゃない。



 でも。



『ギャウ……!?』

 ダークウルフ、もとい四足歩行の動きは予想できる。


 避けて、さばいて。


 反撃の機会を狙う。



『ハッ、ハッ!!』


『……ギャウン!!?』

 後ろから発砲はっぽうおんが聞こえた。



「………………」

 アイリスの声が聞こえない。


 集中している様だ。



「……」

 少しの思考。



『――――――』

 隙を突く、ダークウルフ。



「――――ムダだな」

 もう紙一重かみひとえで、回避かいひできる。


 そして、腹を。


 身体を2つに斬り分けた。






彼らは無事、間に合う事が出来るのか?


次回もお楽しみに!!


更新日は26日か27日です!!

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