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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
第一章 『月夜の世界から始まる黙示録』
38/46

第一章-13 接戦のDARK WOLF

今年最後でPV4000人、突破しました!!


本当に見てくださり、ありがとうございます!!


精一杯、頑張ります!!



『……ガァァッ……!』

 切られた方も、受け身を取られた。


 だけど、他の二匹よりかはふらついてると。


 目視で確認できる。



「……くっ」


 さすがにヤバイか



「……え、えっと……」

 アイリスは何かあわてだし。



「……手伝います!!」

 《朝型アサガタ》を取り出す。


 どうやら〝モバイル〟操作には慣れてない様子。



「…………」

 正直に言って、頼りないが。


 戦闘せんとうめんに関しちゃ、ある程度使える。


 何より《異形いぎょうけもの》相手に、銃口じゅうこうを向ける姿勢しせいから。



 何かしらの〝狩猟しゅりょう〟の心得があるらしい。



「――――――」

 自分の目をうたがいたくなるが。


 今はそんな事を言っている場合じゃない。



 再び戦闘せんとう体勢たいせいに入ってから、敵を観察かんさつする。




『ウゥゥゥゥッ……!!』

 表示した名前は《ダークウルフ》。


 いかにも序盤じょばんで出てくる名前だ。



「――――――」

 相手は四足よんそく歩行ほこう


 基本的に一直線にしか来ない。


 ならば、一気に《アクションスキル》を叩き込む。



『――――ウオォォォォォォン!!』

 そう思考に答えを出すと、キズを負ったダークウルフは吠え始めた。



『――――――』


『――――――』

 それに呼応して、彼等を取り囲む様に。


 二匹のダークウルフは旋回せんかいし、背後を取る。



「……ッ」


 そう簡単にやらせないか!?



 一瞬の思考。



「……!」

 アイリスの反射はんしゃ


 銃口を狙い定めて。



「シャドウくん!!」

 言葉と共に、銃弾じゅうだんを発した。



『ギャァウン!!』

 ダークウルフの頭部にヒットし、飛び付こうとした体は転がり落ちた。



『――――ガウゥ!!』



「チッ……!!」

 彼の方も何とかける事に成功した。


 だけど相手は狼。


 カウンター時間が非常に短い。



「……ッ!」

 バックアタック、それも連携れんけいで動いている。


 次の予想を頭に入れて、体勢たいせいを前に向き直す。



『……ガァァァァ!!』


「ぐっ……!!」

 やはり、飛び付いた。


 刃で歯を受け止めた状態で、組み付かれる。



『アァァァァッ!!』


「……うおぉぉっ……!!」

 このままだとマズイ。


 そう彼はとっさに、ステータスバーを確認する。




「――――――」

 MPは、ほぼ回復している。


 〝魔法コード〟が使える。




「――――ふん!!」 


『ギャウン!?』

 不意を突くかたちで、ダークウルフの頭を殴り付ける。



「……〝魔法コード〟!!」

 ダークウルフが怯み、離れるすきを狙って。



「〝Fa - 21〟」

 彼は左手を差し出す。



「《ファイアーアロー》!!」

 その手から炎の矢を生成せいせいし、放った。



『……ギャ、アァァァッ!!』

 その炎の矢はダークウルフに直撃ちょくげきし、またたに燃え上がらせた。



「……ッ!」

 炎があつく感じる。


 素早く体勢たいせいを立て直し、次の攻撃にそなえる。



『……ギャァァァァァ!!』

 その直後で、またバックアタック。



「――――ッ!!」

 それはもう、見切った。


 彼は振り返って、《宝剣ほうけん》を振り上げる。



『――――ギャッアッ』

 つぶれる、声。


 それが流れると同時に、ダークウルフの身体は地面に叩き付けられた。



「……ふーッ……!!」

 自分の気持ちを落ち着かせ、刃を振り払う。


 そして燃えた魔物まものは、真っ二つになった魔物まものは全て。



 消滅しょうめつした。



「――――――」

 視線をアイリスの方に向ける。




「……お見事」

 どうやらアイリスの方が早く、終わっていたらしい。


 銃口を向けて、待機していた様だ。



「…………」


 なぜ、撃ってこない?


 そう言う疑問ぎもんき起こったけど。



「……やっぱりシャドウくんて、戦いの経験けいけんがあるよね?」

 アイリスが銃口を下げ、こちらに寄ってきた。



「ワタシ、何も援護えんごが出来なかったから。いろいろ、教えて欲しいな……?」



「…………」

 アイリスの上目うわめつかい。


 子供だ。


 何も分からない、〝ちょう〟が付くくらい。



 〝はこり娘〟だと、そう疑問に回答するのであった。




 ……苦手だ。こう言う〝人種じんしゅ〟……





「…………」



「――――」



「…………」



「――――」



「…………」



「……あぁもう、分かったよ!!」


 何で何も言ってこないんだよ!!



「教える、教える!! 教えればいいだろ!!」

 そう言葉にした瞬間、アイリスの笑顔が満開に咲いた。



「やったぁー!!」


「時間ねぇからな! とりあえず、フレンド登録とパーティ申請な!! 話はそれからだ!!」

 そうモバイルを操作して、アイリスに送る手続きをするのであった。



「……ふふ」





無邪気に笑う、その姿は――――


次回もお楽しみ!!


更新日は29日か30日です!!

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