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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
第一章 『月夜の世界から始まる黙示録』
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第一章-8 高速戦闘のPRELUDE

ようやくテロリストに、刃を向ける事に成功した

シャドウ。


ここから、彼の反撃が始まる!!




「――――――」


「――――――」

 理解が、追い付いてない。


 こちらの《超能力》を考察しているのだろう。


 そうでなければ、今頃いまごろ吹き飛ばされている。



「――――は!!」

 カウンターのよこばらいを《加速》で対処し、彼はその場を離れる。



「……くっ!?」

 検知している様だが、速すぎて捉えきれていない。


 そんな素振りを見せている。



「――――――」

 彼が発する《力》が、敵に軌道を読まれている。


 そう感じ、彼は〝乱戦〟に持ち込む。



「…………」

 まずは、一体。


 彼に気付く事なく、軽銀けいぎん歩兵ほへいの後ろから宝剣で斬り裂く。



「…………!!」

 さすがに側にいた奴には気付かれるだろう。


 すかさず、銃口を向けて発砲し出した。



「――――ッ」

 インターバル。


 次の《加速》を行うには、宝剣で銃弾を防ぐしかなかった。



「……ガガガッ!」

 数が増える。


「……ッ!」

 このままでは《加速》は使えないし、敵に包囲されてしまったら終わってしまう。


 そのため彼は大きく動き、被弾ひだんすう()()()



排除はいじょ


「排除」



「排除!!」


 思ったより、銃弾が強い。


 横から飛んでくる銃弾が、足に当たりそうになる。



「…………!!」

 このままでは、体力が削りきられる。


 そうなる前。


 目の前にある敵を、一刻も早く消滅しょうめつさせる為に。




「――――ふぅぅッ!!」

 射程を潰して、胴体を二つに斬り分ける。



「……ガハッ……!!」

 体力が残っている様に聞こえた。


 十字になる様に叩き斬って、それから《加速》を使おうとした。



「――――!」

 その瞬間、くらっとした。


 彼の脳に、内部から響く〝痛み〟が走ったから。


 一瞬の隙で、敵の消滅エフェクトに巻き込まれてしまった。



「……ッ!!」

 けど、今の衝撃で痛みがどこかへと走り去った。


 そして、ここに走ってくる緑色の光が見えた。



「……!!」

 機械きかいてき音響おんきょうをたてながら。


 アルミニウムの剣を、エフェクトの中から突き刺してきた。



「――――」


 ヂリ……!!


 HPが、2割を切った事を知らせる〝警告表示アラート〟。


 頬をかすめただけで、出た事によって心理しんりが。


 不安定になる――――――



「――――ぐぅッ!!」

 カウンター、宝剣で振り下ろす。


「……ピピピピピ!!」

 やはり、機械。


 頭上にある宝剣を、アルミニウムの剣で受け止めようとしたが。


 結果は、崩壊。



「……ガァァ……!!」

 右胴体から左腰に、斬りかれた軽銀歩兵はこの場で崩れ落ちる。


 もちろん、仕留めない。


 味方みかた識別しきべつ反応はんのうが、こちらの味方になる。



「…………」

 無意識に。


 無計画に。


 《加速》を使う。



「……!?」


「……!?」

 奴らは銃弾をばらまくが、彼に当たる事はない。



「……うっ」

 状態が良くない。


 《加速》解除後、大木にもたれる様に。


 隠れた彼は、頭を押さえる。



「………………」

 目に()()()()ゲージが減っている。


 そう察した。



 パンパンパンパンッ!!



「――――」


 ……アイリスだな



 マップを見る限り、アイリスも囲まれている。


 《朝型アサガタ》だけじゃ、絶対に切り抜けない。



「……チッ」

 ここで死なれたら、今までの苦労がムダになる。


 高速で〝モバイル〟を操作し、ポーションを実体化させる。


 そして、ステータスを更新させる。



「――――――」

 彼が持つ《宝剣》の分類カテゴリーてきには、〝片手剣〟に入る様だ。


 それに合わせて《アクションスキル》を再構築させる。



「――――」

 この際〝魔法コード〟も変えようかと、思っていたが。


 隙を作るのに必要な、最低限の〝魔法コード〟ばかりなので、そのままにしておく。



「――――」

 それらの設定を完了した上で、気付いた。


 マップ上で、敵に囲まれている事に。



「――――うぐ」

 敵は4体。


 いずれも囲う様に、逃げ場を無くそうと動いている。



「うぐ、うぐ、うぐ……」

 あの機械きかい的な行動。


 あれは全て、軽銀歩兵アンドロイドである事は分かっている。



「……ッ!」

 ポーションを飲み干して、HPが四割くらい回復した所で。


 彼は立ち上がった。



 そして再び《加速》を使おうと、彼は頭を押さえる。



「――――――」


 大丈夫。オレならきっと、必ず……



 額に当てた《宝剣》に祈りを。


 誓いを、思い出を、脳に巡らせて。



 彼は、《超能力》を行使する。









助ける。その言葉はウソじゃない


次の更新日は28か29日です!


お楽しみに!!



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