表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
第一章 『月夜の世界から始まる黙示録』
32/46

第一章-7 宝石のOVERSKILL

5月分の更新を飛ばしてしまい


本当に申し訳ございませんでした


何とか仕上げましたので、どうか


彼らの戦いを、見届けください





 なぜ、《願い》が口に出た?


 なぜ、〝力〟が、心から溢れ出してくる?



 その疑問が少なからず、思ってしまう。



『――――』


 その思考を置き去りに、彼女の心臓しんぞうを掴む。



「――――――」

 〝霊体れいたい〟で、ひかりかがやく〝水晶〟。


 まるで()()()()()()()



 バキ……



 音が鳴る。


 少女は何もない様に、微笑んでいる。



 バキバキ、バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!



 質量しつりょうが増えていく。


 やがて、《結晶化》が白い少女をおおい尽くす。



「――――」

 何が起こっているのかは分からず。


 思考が〝水晶(そちら)〟に雪崩なだれ込んで。


 〝何か〟が《循環じゅんかん》する。



「……たかが、〝人〟だぞ……」



「………………」

 アイリスは分かっていたかも知れない。


 だから、祈る様に。


 見守る様に、視線を向けている。



「………………」

 彼が思考をする。


 動かそうとする。


 その瞬間、〝水晶〟は砕け散った。



 バキィィィィィィン!!!



「――――――」

 その手に残った、握り締めていたのは。


 緑色の光沢を放つ、巨大な剣だった。




「……《人の原罪》が……〝星〟に、()()()()訳が……!!」

 驚愕きょうがくと取っていいリアクション。


 天烏兵は後退し、再起動した軽銀けいぎん歩兵ほへいたちが一斉に前へと出る。



「――――排除ハイジョ


「排除」


「排除」


「排除」



「――――排除」

 バグっている。


 銃口を向けて、連呼する様に発している。




「………………」

 それに対し、彼は――――――


――――驚くほど、頭がえている。


 冷たい、温かい。


 全てが曖昧あいまいになっている様で。


 《何か》がうずいていた。




「……スゥゥ……」

 煙を、吐く。


 熱によって発生した、湯気ゆげ



「…………ッ」

 彼の視界はもう、金色に染まっている。



「――――ッ!?」


 足に力を入れ、身体を向こうに飛ばす。


 その動作で、《時間》が()()()()



「――――」


「――――」

 違う、〝意識いしき〟が。


 彼の身体が《加速》していた。



「…………!!」

 攻撃が当たる。


 彼の大剣たいけんが軽銀歩兵に食い込む。


 その瞬間、彼の《加速》が終わった。




「――――ギャアァァ!!」

 斬りかれ、電子音とも言える音声が鳴りひびく。




「…………」


「……なっ……!?」

 それぞれのリアクション。



「……速い……!?」

 アイリスは見ている。


 敵を真っ二つにした、彼の行動を。



「――――――」

 その一振ひとふりで、彼は〝理解〟する。


 この中に渦巻く、《何か》の詳細を。



「――――――」

 金色の視界を敵に捉えさせ、もう一度《ちょう能力のうりょく》を使用する。


 タイミングはそう――――――消滅しょうめつエフェクトの直後で。



 バキャァン!!



「ッ!」

 一斉に発砲した。


 動きは遅い。


 けど、なぞる様な速度で、こちらを襲いかかってくる。



「――――――」

 高速ではなく、鈍足どんそくでもない。


 中途ちゅうと半端はんぱな速度に、少し危機感ききかんを覚える。





――――――《加速》


 〝呪力じゅりょく〟と言うより、何か〝神聖な力〟を巡らせ、身体アバターを文字通り《加速》させる《(ちょう)能力(のうりょく)》。


 彼が持つ、アイリスからもたらされた《宝石の剣》によって、〝神聖な力〟を制御せいぎょ調整(ちょうせい)されている。



 そんな《ちょう能力のうりょく》を使用すると、彼の身体アバターが一時的にひどく、もろくなってしまう。



「――――――」

 それでも、敵に対する殺意は変わらない。


 銃弾を避けて、敵に近付いて、背後を取る。


 そんな単調な行動。



「…………!!」


「…………!!」

 背後を取られ、左右を挟む様に銃口を向ける。



「――――ッ!!」

 発砲するよりも速く。


 《超能力》を()()()()()様に。



――――〝意識〟を、《加速》させる。




 ザァン……!!



「――――」


「ガァ……アッ!!?」

 発砲したものの、斬られた反動で弾があらぬ方向に飛んでいく。


 白い血しぶきを吹き上げながら、敵達は倒れていく。



「…………」

 崩れ弾けた破片の中で、彼は姿を消す。



「…………!!」

 完全に見失った様に探す、発砲する軽銀歩兵たち。


 そんな弾幕だんまく捜索そうさくでは見つけられない。 


 だから、〝大将〟を狙う事にした。



「――――」

 背後を取った。



「……ッ!?」

 でも、気付かれた。


 そのまま天烏兵アマガラスへいと、刃を交える事になる。






ようやくあのテロリストに、刃を交える


次もお楽しみに!!


更新日は24日と25日です

遅れない様に、頑張ります


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ