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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
序章 『始まりの現実』
23/46

序章-22 始まりのREAL-2

クライマックス、後半です


更新前に、前半


修正しましたので、ご一緒見て頂ければ、嬉しいです




「カズヒサァァァァ!!」


「…………っ!!」

 イツキの叫びが聞こえた。



「《風切かぜぎり空弓からゆみ》」

 キルアがどこかに移動した。



「がぁぁッ!!?」

 クッシーの悲鳴と激突げきとつ



「え? え? え??」


「……どうなって……!?」

 ヤマモトとササキの混乱。



「……!!」

 ユイの発砲音。


「…………」

 地面に、無数に撃たれる音。


「……ッ」


「…………」

 見えない。


 動かない。


 音が、とおのく。


 身体が失くなる。


 上向く視界に、歪んでいく。



「………………」


 死ぬ、のか……?


 痛みが、消えていく……



「………………」

 思考が消えていく。


 意識がバラバラになる。



 ……………………嫌だ


 まだ…………助け、て……ない……



 もがく、たましい


 手を上げる事すらできない。



 ……まだ、やれるだろ……!?



 遠のく音の代わりにある、耳鳴みみなり。


 脳内のうないからも、はっし始めた。



 ……動け……



 ……守れ……



 ……それが……



 ……オレの……



 〝存在そんざい意義いぎ〟だ……!!



 決意。


 それが、《何か》の、力となる。



「……ッ!!」

 キルアの注意が向いた。



 〝光の矢〟が消えた。



「――――――」

 立ち上がる、彼。



「……相、棒……?」

 クッシーの声。



「……《覚醒かくせい》、した……!」

 ユイの声。


 全部、頭の中で滑っていく。



「――――――」


 キィィィィィィィィン!!


「…………!!」

 目を合わせたキルアは、驚く様な素振そぶりを見せる。



「キルア様ッ!!」

 天烏兵アマガラスへいは叫ぶ。


 でも、キルアは()()()()()



「そうか、少年!!」

 キルアは彼に、矛先を向ける。



「君が、君こそが、私を満足させる―――――――《この世の神》なのか!!」



「――――――ッ!!!」

 言葉に、反応した。


 イラッと来た。


 瞬間、《何か》が放たれた。



「――――ッ!!?」

 キルアも反応し、《何か》を斬り裂く。


 だが、それは〝光〟だった。


 彼を中心に、波紋はもんの様に、広がっていった。



「――――――」

 一瞬の硬直。



「――――――」


 ドクン!!


 キルアが思考に結果けっかが出る前に、心臓を鳴らす。



「……!?」

 キルアは感じ取った。


 《異変》、〝クリスタルルーター〟に視線がいった。



 ホォォォッ……!!



「――――〝術式じゅつしき〟が……!!?」

 光る〝クリスタルルーター〟。


 天烏兵アマガラスへいが呟くと、地面から〝光子こうし〟がれ出す。



「………………」


 バキン!!


「――――ッ!?」

 呆然としたキルアに、不意打ちの〝結晶けっしょう〟。



「………………」


 バキバキバキバキバキバキ!!


 足元から凍る様に、〝黒い結晶化〟が進む。



「うわっ!? 何だこれ!?」



「ヤバいヤバいヤバいヤバい!!」


 うろたえる、ヤマモトとササキの声。



「ぐ、おッ……!!?」

 クッシーの変な声。



「……〝暴走ぼうそう〟、ですって……!?」

 ユイの動揺の声。



「――――――」

 全て、すべる。


 〝結晶化〟しても、おかまい無く。


 無理やり進む。



「――――《コガネノハバキリ》」

 向けて、唱える。


 一瞬の間。


「――――!?」

 キルアは動揺した。



「無くなっただと!?」

 撃剣げっけんに向けて言った。




「――――――」

 キルアの視線が合う。


 亀の様なスピードで、徐々に距離を詰めていく。




「――――キルア様!!」

 天烏兵の声。


『マズイわよ、キルアさま!』

 《誰かの声》。



 そして。


「――――もう、やめて」

 ミッチーの声。



「やめてよ、お兄ちゃん……」

 懇願こんがん


 泣きそうな、諦めた声。



「これ以上動いたら、死んじゃうよ……」



「――――――」

 それでも、進まなきゃ、いけない。


 彼はもう、()()()()()()()()



「………………」



「――――助ける」



「お願い」



「――――絶対に」

 ミッチーの願い。


 彼の決意。


 キルアの間に、行き来する。



「――――絶対に、守る!!」

 彼は左手を差し出す。



「――――お兄ちゃん!!」

 すると、《大きな力》の《ぶつかり合い》が起きた。


 そう表現せざる得ない、〝光〟の発生。


 風圧まで起きてる。



「――――ッ!!?」

 大量の〝光子〟は会場全てに流れた。


 動揺する、背筋せすじが凍る。


 前者か、あるいは後者も。


 この場にいる全員に走った。



「――――――」

 《何か》、()()()()


 〝サーバー〟。


 理解した瞬間、足は()()()()()()()()



「――――また会おう、少年」


 目の前が、〝結晶化〟する前に聞こえた。



「――――――」


 彼は反論する事も出来ず。


 凍らされる様に、〝結晶化〟して。



 ついに。




 ガッシャァン……!!



 そんな音と共に、虚空こくうの闇に放り出された。









――――――感覚がしずみ込む前に。


 意識が飲まれる前に。



 聞こえた。



『――――お兄ちゃん』


 ミッチーの、言葉。



『――――ごめんね』




「――――――ミー…………」



 そして、彼は。



 深い闇の中に、堕ちていった――――――――








現実は終わり、ようやく仮想へ!



間章の更新は、26日か27日です!



よろしくお願いします!!

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