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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
序章 『始まりの現実』
22/46

序章-21 始まりのREAL

クライマックス、前半


序章の終わりまで、見届けください



「――――――私が、〝神〟だ」




「……ッ!?」

 彼の動揺。


「はぁ……!?」

 クッシーにも同じ反応。


「………なめてんのかッ!?」


「……ごとだな……!!」

 ヤマモトとササキは挑発ととらえる。



「――――――」

 ユイの明らかな、驚愕きょうがく


「――――お前が、〝神〟だと?」

 彼の知ってる声じゃない。


 イツキの動揺、()()混じった、声。


 普段耳にしない、声だ。



「――――そうだ」

 テロリーダーは肯定する。



「じゃなきゃ、この〝()()()()〟たるものに、〝結界けっかいじゅつ〟をほどこせないからな」



「………………」


 ――――ルー、ター……?


 〝ルーター〟に、仕込んでんのか……


 この〝バリア〟を!!?


 彼は混乱する。


 どう考えても、それは――――――



「……ッ!?」


「そうだよ!! 〝クリスタルルーター〟だよ!!」

 イツキの動揺を他所よそに、ヤマモトが叫ぶ。


「プログラムでは、体験ダイブと言うモノがあってだな――――」



「……〝神〟がなぜ、知っている」


「――――うぉッ」

 非力なのに、ヤマモトが恐れた。


 イツキの目は、殺す気だ。



「…………」

 少しの沈黙。


「……君の知ってる人だよ」



「――――レイジか」


「……え!?」

 クッシーは驚く。



「……ユイさんから不審ふしん行動が目立つと聞いていたが――――――」


「当たりね」

 ササキの言葉を繋ぐ、ユイ。



「ハハッ」

 笑った。


かん頭脳ずのう。素晴らしいね」

 手放しで称賛しょうさんするテロリーダー。


「だが、この後はどうする?」

 そして、言った。


「君達の力では、どうする事もできないぞ」



「――――――」

 勝ちほこっている。

 手放し状態で笑うテロリーダーに、睨むしかないイツキ。



「……ふん」


「――――ッ」

 鼻で笑う天烏兵アマガラスへいに、反応し怯えるミッチー。



「……いや、お前……」

 クッシーは呟く。


「……ッ!」

 同時に、ユイは天烏兵アマガラスへいに銃口を向ける。



「――――フフ」

 笑うリーダー。



「………………」

 何かしらの異常現象いじょうげんしょうによる、妨害ぼうがい

 それに警戒する、ユイ



「……オイ、どーする?」


「……このまま増援ぞうえんが来るか分からん以上、このまま決着つけたい……!!」

 ヤマモトは質問し、ササキは提案する。



 いつか、奇襲きしゅうをかけるこっちの状況。


 動いたのは、誰か。



「………………」


 沈黙を守り、動くか不明の誰かに期待せず。


 怒りだけの原動力げんどうりょく


 願いだけの原動力。


 それらだけで、突き動かした。



「……ふざけんな」


「!?」

 大人は、動いてない。


 クッシーは動いてない。


 動いたのは――――――



「――――カズヒサ?」

 彼だ。


 焦る様に、イツキは呼ぶ。



「お前は、もう……!!」

 彼は刀を構える。


 リソースがバリアの方に行ってんなら!


 〝崩壊ほうかいしているバリア〟に、〝大量の力が流れ出している状態じょうたい〟って事だろ!!



「負けてんだろ!!」

 思考しこう勝負しょうぶ


 自分が負けても、妹の事はクッシーが助けてくる。


 そう思って、突撃する。



「……カズヒサ!!?」


「お兄ちゃん!!」

 イツキとミッチーの叫び。


「……くそ!!」


「おー、漢気おとこぎがあるなぁ、アイツ!!」


「言ってる場合か!!」

 ササキとヤマモトのかけ合いで、天烏兵に銃を向ける。



「……ちぃ!」

 クッシーは銃撃の事を考えて、遠回りにミッチーを助けようとする。


「…………」

 ユイは行動しない。


 動揺している。



「うおおおおォォォォォォォ!!」

 咆哮ほうこうを上げ、接近する彼。


 勝ち目がない、余裕の恐怖。


 それらが《何か》を、加速する。



「――――ッ!?」

 《何か》を感じ取った、天烏兵。



「キルア様っ!!」


「――――」

 味方の注意を聞いて、片手を広げるテロリーダー。



「――――」

 行動を認識にんしきする彼。


 無駄だと、思考する。



 でも、それが、本当の()()だった。



「――――」

 キルアは呟いた。


 まるで、()()()()()()()様な。


「――――来い、オコウ」

 前に手を向ける。


 言葉のめと同時に、〝光を出現〟させた。



 バキバキバキバキバキバキ!!


 出現させた物は、〝結晶けっしょう〟。



「――――――」

 さすがに、彼の思考は停止した。


 目の前に広がる空想に、脳内のうない処理しょりが追い付いてない。



「…………」

 何かの銃器じゅうきがたになった、〝結晶〟。


 バキャァン!!


 その中に現れた、じゅうの様な刀。


 〝結晶〟もそうだが、その中に現れた武器も。



 まるで、〝ダイヤモンド〟の様な輝き方をしていた。


「…………」


 カチャッ


「……ッ!?」

 反応して、刀で防ごうとする彼。



「――――《コガネノハバキリ》」


 カァン!


 銃とは思えない、発砲。


 一瞬。


 刀が折れた。



「――――」

 〝光の矢〟が、刺さっていた。



「お兄ちゃん!!」

 ミッチーの叫びが、鮮明に聞こえた。


 防ごうと、足を止めた。


 胸に刺さった。


 キルアは目の前に――――――



「…………」

 斬られた。




「――――……」


 吹き飛ばされ、血が吹き出し。


 倒れた。




「………………!!?」



「カズヒサァァァァ!!」






カズヒサが、やられる……?


次回更新は29か30日です!


お楽しみに!!


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