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《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
序章 『始まりの現実』
16/46

序章-15 始まりのREVERSE-5

すみません!!

遅れました!!


ちょっと、とんでもないミスをしてしまいました!


前の話を修正して、読み返して、書いていたら、遅れました!


本当にすみませんでした!!


次がない様に書きますので、皆様、本編を楽しんでください!!


 ドッ!!


 バキッ!!


「ぐわぁ!!」

 ガードマンが放つ銃弾が、天烏兵Iにヒットする。

「……!」

 天烏兵Iは吹き飛ばされ、彼は拘束状態から脱する事ができた。


「ぐっ……!」


「――――――」


 顔を直撃しているのに、天烏兵Iのマスクが少しヒビ割れた程度しかない。

 急所に当たっているのに、軽傷で済んだ様に見える。


 でも、ダメージは大きかった。


 起き上がりがにぶい。

 今しかない。


「――――ッ」


 そう思って、彼は走り出した。

 クルキの方向に向けて。


「!!」

 突っ込んでくる事に驚くクルキ。

「あ、あいつ!」 

「狙え、狙えー!!」

 天烏兵と義勇軍兵達は気付き、対応してくる。

 義勇軍兵達が銃口をこちらに向けてくると、その時


 ドッ! ドッ! ドッ! ドッ! ドッ! ドッ!


 ガードマンの女性が援護射撃をしてくれた。


「ぐぁ!!」

「ギャァッ!!」

「ガバッ!!」


 義勇軍兵達は直撃する。


「ぐぁ!」

「うぁ!」


 天烏兵達もヒットする。


 ガキィン!!


 変な音が聞こえた。


「――――しまった――――」

 クルキは動揺し、視線が後ろに向いた。

 その瞬間。


「ぐッ!!?」


 その隙を突く様に、クッシーはクルキを殴った。


「あぁァァッ!!」


 そして吹き飛ばされる。


「――――――」

 彼は走る。

 今は警備員の女性の腕を信じて、走り続けた。


「こ、こいつ……!!」

 クルキはクッシーに銃口を向ける。

「……!!」

 構えるクッシー。

「大人の言う事を……!!」

 怒りを漏らすクルキ。


 そして、彼は倒れたユイを通り過ぎた。

 あの〝能力〟なら、絶対生きてると思えた。


「くそッ……!!」

 天烏兵達は起き上がってきた。

 それでも進み、通過した。



「聞けよ、この野郎!!」



 発砲しないのは、幸運だった。

 激昂してるのは、幸運だった。



「……ふん!!」


 そして彼は、りをかます。


 ごッ!!


「がッ!!?」


 頭部に直撃した。

 防具を身に付けているから、足が痛い。

 けど、振り切れる。


「はぁッ!!」


 クルキを吹っ飛ばし、ライフルを手放させた。

 彼は綺麗きれいに着地し、辺りを見渡した。


「な……!?」


 ユイを囲う天烏兵達は驚いていた。

 当然の反応。


「………………」


 だが、コクトは動じていなかった。

 ただ、こっちをずっと見ていた。

 正確な視線を分からぬまま、言葉を発してきた。


「見事だ、少年達」

 いきなりの誉め言葉。


「……」

 それについて、理解できる。

 現に仲間割れをしていたから。

 でも、だからこそ。

 気圧けおされる。


「だが、これ以上は許されないぞ」

 刀を振り払い、こちらに向けてきた。


「……ッ!」

 とっさに構えるクッシー。


「……!」

 動きを感じた。

 後ろに視線を落とすと、天烏兵2人が構えてた。


 天烏兵Iも同じく構える。

 警備員に対して。


「……」

 遠すぎて見えない。

 でも、撃ってこない所を見るに、動揺しているのは確実。

 腕が確かにだけに、やみくもに撃ってもまた塞がれるから、撃つタイミングを掴めない。



 ――――これはマズイ―――――



 彼は焦る。

 自分の心配より、友達の危険が迫っている事の方が恐怖を感じる。


「大人しくしろ、要求はそれだけだ」


 判断力が鈍る。

 勝ち目がない。

 どうすればいい。


 そんな単語が、頭の中に埋め尽くされそうなる。

 けど、その時。



「………………」



 ユイは立ち上がった。

 誰にも気付かれる事なく、静かに。


「ッ!?」

 コクトは気付く。

 視界に入ったから。

「――――――」

 視線で気付いた。

 ユイが動いた、と。


 カァン!! カァン!! カァン!!


 ドパララララララララララ!!


 彼が振り向くと同時に、ユイは発砲した。


「ぐぁァァァァァ!!」

「がはッ……!!」


 完全なる不意打ち。

 黒い血と青い粒子。

 それらを放って、天烏兵達は倒れていった。


「――――何!?」

 天烏兵Iは振り返る。


「――――――」

 見えない、聞こえない。

 一瞬の間がいた。


 ドッ!


 空いたけど、それを埋めるように、発砲した。


 バキャッ!!


「ぐがッ……!!」

 マスクが壊れ、体液を吹き出す。

 黒い血、黒い破片。

 そして、青き光が舞って、倒れた。


「く……」

 形勢逆転。

 残る敵は、コクト1人。


「……」

 彼はユイを見る。

 どこをどう見ても、装備以外ダメージがない。

 出血もない。

 ゲームの様な、状態だった。


「……オイ、メイ! 大丈夫か!?」

 相手が襲ってこないと見て、クッシーはメイの方に駆け寄った。


「……うん……大丈夫……」

 暗い顔したまま、メイは答える。


「………………」

 ユイは歩く。

 コクトの方に。


「……来るか、女」

 そう言葉を放ち、コクトは構える。


「――――ッ」

 その動きに反応し、彼は反射的に身構えた。


退きなさい」

 でも、ユイは制止する。

「………………」

 彼はユイに視線を向ける。

 事実、彼ではコクトに勝てない。

 自分でも分かる事だから、彼は沈黙する。

 ただ、ユイが通り過ぎていく所を、見てるしかなかった。


 そしてユイは、遠くにいるガードマンに左手を上げた。

 何か、いや〝撃つな〟と言う合図だろう。


「……始めよう」

 そう呟き、ユイは走った。



 彼等に、被害を及ばない様に。




次で決着!!


28日か29日更新予定!!


お楽しみに!!

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