表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《OCO》-オブシディアンクリスタルオンライン-  作者: 仲元心影
序章 『始まりの現実』
14/46

序章-13 始まりのREVERSE-3

明けましておめでとうございます!!

そして、3ヶ月も遅れてすみませんでした!!


用事や皮膚の異常があって、こんなにも間を空けてしまいました!


本当にすみませんでした!


皆様が待ちに待った、序章の13話

どうぞ、ご覧ください!!



「――――!?」



 パパパパパパン!!


 それと同時に無数の銃弾が破裂した。

「ぐぁっ!!」

 当たる寸前で破裂した。

 その軽い衝撃で、彼は吹き飛ばされてしまった。

「――――相棒!!!」

「お兄さん!!?」

 クッシーとメイの叫び。

「――――な!?」

「――――ッ!?」

 動揺するミヤギとコクト。


「……がはッ……!?」


 軽い衝撃でも、結構痛かった。

 痛かったから、彼はうめき声をあげた。


「――――――」


 彼は考える。

 あの少女は一体、何者なのかと。

 そして、いつの間にか消えている感覚。

 視界の輝きは一体、何なのか。

 それすら考え様とすると、また銃口が向けられた。

「……お前は……」

 天烏兵アマガラスDの銃口。

 天烏兵Dは動揺した口調で言った。

「一体、何者だ……? なぜ、あんな〝人神ひとがみ〟に救われるのだ!?」

「……ヒト、ガミ?」

 混乱する頭を整理しようと、黙考もっこうしているのに。

「何だよ、それ……!?」

 また新しい単語で、また混乱する。

「……分からない、だと?」

 その言葉に、天烏兵Dの声が低くなった。

「……ッ」


 撃たれる!!


 カチャッ


 彼の思考と同時に、天烏兵Dは銃の引き金に指を置いた。

「待て、撃つな!!」

 コクトの叫び。

「〝()()()〟に殺されるぞ!!」

「――――!!」

 その叫びで、天烏兵Dにためらいが出た。

 でも、結局は無駄だった。

 その数秒の間で、音が聞こえた。


 パチン!


 指を鳴らす、音。

「なっ!?」

 空から突然聞こえた音に動揺する天烏兵D。


 そして――――――――


 ボッ! ボボッ!!


 彼は見てしまった。

 突然、天烏兵Dの足下が燃え始めた瞬間を。

「――――――」


 ヤバい


 そう脳内に直感した。

 その直感は正しく、天烏兵Dの足下から炎が燃え上がった。

「……!!?」

 気付くのが、遅れた。

 天烏兵Dは火柱と化した炎の中に閉じ込められる。

「――――ッ!!」

 彼はいち早く転がり、その場を離脱する。

「……ぐあぁぁぁァァァァァァァ!!!」

 天烏兵Dは全身を焼かれ、絶叫した。

「………………」

 彼はその様子を見て、絶句した。


 ……まさか、〝エンマ〟って……あの〝()()()〟か……!?


 そして、ようやく分かった。

 あの少女の正体を。

「………………!!」

 コクトも、ミヤギも、他のテロリスト達も絶句している。

 恐怖で硬直していた。


「――――――」


 そうして、天烏兵Dの声が聞こえなくなった。

 炎の音しか聞こえない。

 燃え上がる火柱がこのまま続く訳もない。


 ゴォォォォッ……


 急に、何の前触れもなく、火柱が消えた。


「……」


 その中に出てきた天烏兵Dは、黒コゲだった。

 そして天烏兵Dは、倒れた。


「――――――」

 呆然自失のテロリスト達。

「――――――」

 人の死を見て、動揺する自分がいる。

 でも、彼は考えなければならない。


 ……どうする!!

 この状況!!


 少女の正体とか、超常現象とか、敵の死など、そんな考えを捨てていく。

 急いで妹を助けなければならない。


 立てば、発砲

 バレれば、発砲

 どうする……!!


 そう考えていると、コクトは急に振り向いた。

「……な!?」

 〝何か〟に察知し、〝何か〟に動揺する。

「!!」

「何、だと……!?」

 他のテロリスト達も騒ぎ始めた。

「……ミヤギ、後ろ!!」

 クルキは叫ぶ。

「はッ……!」

 ミヤギは気が付き、急いで振り返る。

「……え?」

 そしてまた、呆然となった。

「……!!」

 そして、彼も見た。

 彼女の姿を。

「………………」

 ユイは銃を、ミヤギに向けていた。

 形状で判断すれば、サブマシンガン。

 それの引き金を引く。


 ドパラララララララッ!!


 強化BBガンから発する、独特な発砲音。

 銀色のBB弾が無数の光の軌道を描き、敵に向かう。

「――――――」

 死を目の前にして、思考を停止してしまったのか。

 ミヤギは動かなかった。

 強化BBガンは、人を殺す威力は少ない。

 それは基準であり、警備員が持つ事が許された免許ルールである。

 でも、殺傷力を高める方法は1つある。


 それは――――――特殊なBB弾を使う事。


 ドドドドドドッ!!


「――――――」

 身体から頭まで、直撃したミヤギ

 赤い飛沫しぶきと共に、倒れていった。

「……!!」

 また見る、ひとの死。

 無意識に動揺する彼。

「こいつ、どこから!?」

 コクトはそう呟くと、刀を抜いて走った。

「……!」

 義勇軍兵Eはユイに向けて、銃を構える。

「……無駄」

 ユイはそう言うが、その場を動こうとしなかった。

「ユイさん!!」

 クッシーは叫ぶ。

 そしてユイは、コクトに腹を斬り裂かれる――――――


 ブォン!!


「――――!?」


 否。

 斬り裂かれて()()()

 空振る音が証拠だ。


「……!!」


 ドガガガガガッ!!


 義勇軍兵Eは斬ったと、認識した上で発砲する。

 でも、当たらない。


「………………」


 直撃のはずなのに、身体から()()()()()()()

「嘘だろ、オイ!!」

 理解不能に捨てる、義勇軍兵E。

「………………」

 無表情で、義勇軍兵Eに狙いを定めるユイ。

「うぉっ!?」

 ロックオンされて、義勇軍兵Eは怯んでしまう。


 ドパララララララッ!!


「ぐあっ!?」

 そのまま発砲され、喰らう義勇軍兵E。

「………………」

 ユイはそのままコクトにサブマシンガンを向ける。

「……!」

 コクトは銃を向けられると同時に、刀を構え直した。


 ドパララララララッ!!


 発砲と同時にコクトは後ろに飛び、刀を振るう。


 ガキキキキィン!!


 そして、弾丸を叩き落とした。


 ビシ! ビシ! ビシ!


 でも、全部は防げない。

 何度も繰り出す斬撃の間から所々(ところどころ)、銃弾が当たってしまう。

「くっ……!」

 コクトが被弾した箇所から、青いバリアを張る様に光った。

 そして、コクトはユイに刀を向けた。

「……防御系……いえ、装甲系の〝魔術〟ですか……」

 そうユイは呟くと、サブマシンガンから弾倉だんそうを吐き出させる。


 ガチャガチャガチャガチャ!!


 この瞬間を、テロリスト達は見逃さない。

 生まれた隙を突く様に、持っていたライフルを一斉に構え出した。


「――――だから、無駄ですって。〝魔術〟の銃でも効きませんよ」


 冷たい目で、ユイは告げる。

「伏せてろ!」

「うくッ!」

 天烏兵Eはメイを地べたに押し付けてから、ライフルを持ち出す。

「――――〝術式銃じゅつしきじゅう〟――――」

「……」

 コクトの言葉に反応する様に、ユイは銃を持たない手でコートの中に突っ込む。

「放てェ!!」

 コクトの号令で、天烏兵達は一斉に引き金を引いた。


 カチッ! カチッ! カチッ! カチッ!


「!?」

「なっ!?」

 そして、動揺した。

「!? どうした!?」

 コクトは天烏兵達の方に向いて、問いかけた。

「クソ、こんな時に!!」

「銃が、壊れた……!?」

「いや、違う……!! 〝呪力〟が、抜けている……!!」

 いくら引いても、撃てない銃。

 どう確認したか分からないが、原因を報告する天烏兵達。

「〝呪力〟が……!?」

 その事実に動揺したが、コクトは気付いた。

「ッ! まさか――――」

 コクトは彼を見て、言った。

「あの時、〝人能じんのう〟を……!?」

「………………」


 ……ジンノウ?

 さっきのが……


 彼は思い出した。

 あの時の感覚を。

 無意識に手を見てしまった彼に、ユイは話かけてきた。


「ニィチ君」

 口を開きながら、コートの中から新しいマガジンを取り出す。

「君は不幸にも、あの〝()〟に気に入られてしまったのですね」

 そして装填し、銃口をテロリスト達に向ける。

「……!!」

「来るぞ!!」

 天烏兵達は銃を捨て、装備していた刀を抜いた。


「……」

 あの〝()〟。

 〝閻魔エンマ〟と呼ばれた、あの少女の事だろう。

「ですが。この話は、後ほどに」

 ユイは振り返った。

 その目に放つ、黄色きいろい光を灯しながら。


「――――――」

 彼は動揺した。

 黄色く変色した目に驚いた。


 なぜ、あんなにも、()()()()な目をしていたのかを。


「さぁ、貴方達」


 そして、敵の前に向かった。

 そこで発する感情はない。

 ただあるのは、ただ1つ。


 ――――――機械的な、殺気のみ。


「私を捉えきれるのかしら」


 そんな声と共に、戦闘体勢を取った。




戦いを望む女性は、なぜ――――――そんな悲しい目を―――――

次回もお楽しみに!!


更新日は25日か26日です!


未定ですが、小話も書く予定です!


とにかく書き続けれる様に、がんばります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ