大戦車軍団と紅茶
なろう小説を読んでいたらリットン隊長という人物が登場。
リットン隊長、リットン、リットン、パットン、パ⚪トン大戦車軍団。
リットン隊長、リットン、リットン、リプトン、リプ⚪ン紅茶。
大戦車軍団と紅茶の組み合わせだとどんな化学変化できるのだろう。
パットンさんはタンク好き戦争マニア。
戦場でしか生きられない輝けない男だけに戦死者が斃れている荒野の風景を絶景と賞賛しながら『違いのわかる男』なんぞを気取って紅茶を飲んでいそうなサイコパス男。
パットンがタンクな戦車ではなくチャリオットでも操っていてくれた方がこちらの精神衛生上はるかに安心していられるだけに是が非でもチャリオットの方の大戦車軍団で紅茶と組み合わせたいところ。
チャリオットをググると2頭立てまたは4頭立ての馬車戦車とか。
でも私の個人的なイメージでは2頭立て限定な古代ギリシャからローマ帝国時代の戦車。
紅茶がヨーロッパに渡ったのが17世紀。
現実世界でチャリオットの大軍団と紅茶の組み合わせが可能なのは中国かインド。
欧州だとムリなのにパットンつうイカレたアメリカ人なおっさんを東洋人とするのも最悪なんだよな。
パラレルもしくはファンタジー世界が無難。
にしても政略結婚のない20世紀アメリカ人なパットンがなぜ結婚していたものか。
あのサイコパスを愛した女性の心理がわからん。
わからんからパットンの妻は聾唖者にしよう。
細君が手話で話せる相手がパットンだけなら他人の噂話からパットンを判断できなくなるしパットン自身が自分の本音を妻に言わなければ滅多なことでは本性もバレまい。
おっさんの手話が拙いものなら本音を語るのがそもそもムリだし。
予防接種の不完全な時代では風疹妊婦の出産はかなりの頻度だし聾唖者も多数いたに違いない。
豪商家庭の育ちな細君を美貌の聾唖者にしておけば万事解決。
細君は豪商夫妻の娘なんだけど両親は破産手前。
使用人は文盲だけに簡単な手話を理解するのみ。
内輪の悪口を手話で行うはずないからね。
せっかくだから聾唖者な細君にも何らかの技能を持たせたい。
その技能で夫の支援をする役目。
細君が常勝将軍の勝利の女神。
そして夫のサイコパスな本性に気付いて見捨てる辺りをクライマックスとする。
ラストシーンは夫の墓に紅茶をかける美貌の細君てことで。
(花祭り風? カッポレは踊らせないけど)
パットンの細君もだがパットン本人もわからん。
わからん時は必殺本人談話語録。
********** 形式
大戦車軍団。
物語はオムニバス形式。
全体主人公はパットン(名前は変えるべき?)と細君。
好感度高めな群像オムニバスなら全体主人公がクズなパットン将軍で最期が悲惨な敗戦でも大丈夫だろう。
戦争の悲惨さと理不尽さをテーマにしても良いけど体験者と違ってそうした重厚な問題に手をつけるだけの覚悟が持てないから大戦車軍団の戦いをスポーツ化させ命のやり取りをなくすのも手。
********** 設定
リョクチャ帝国
帝国とは多国籍国家を指すらしい
1国の人口が百人以下という渓流沿いの部落国家の集合も帝国を名乗る資格あり
パットンはスピード狂な木樵
部落にも隣の部落にも年回りの合う独身女性がいなかったから平野から拉致してきた美貌の女性を嫁にするも彼女が聾唖者だった為にコミュニケーションはとれていない
パットン曰く「亭主をこきおろす事もないし姑の愚痴も言わない良い嫁さん」
コーチャ共和国
広大な平野部の文化的国家
リョクチャ帝国に対して差別偏見があるが全てパットンのせい
大戦車軍団
2頭立てチャリオット(3台)に騎手3名と戦士3名+パットンで計7名編成
木が3つで森
古来1、2、いっぱい! なのだ。
……
…………
……………………
3台で大戦車軍団。 これリョクチャ帝国の常識。
(帝国民全員合わせても小さな村程度の人口なのに帝国と名乗る連中だし)
毎年秋になるとコーチャ共和国の収穫を狙ってリョクチャ帝国が畑泥棒に現れる
大戦車軍団とは名乗るものの実態は盗んだ冬越し用食糧を積む荷馬車扱い
戦士は略奪前こそ戦車とやらに乗っているが帰国の途では徒歩
襲撃するのは穀倉地帯の村や町だが作物狙いなので人里には入らない。
なにかのおりに人里に入れば人見知りな田舎者に大変身。
恨みを買わないよう襲撃目的地は毎年かわる。
コーチャの農家ではイナゴ扱いで怒鳴られる他はほぼ放置。
コーチャの農家や軍がリョクチャ帝国を放置状態なのは襲撃の際に心付けの置き土産としてドングリや毛皮を置いてくるから。
尚、農家には『大戦車軍団保険』なるものがあり僅かばかりの置き土産では不足してしまう分の補填にあてられる。
【帝国軍人の標語】(パットン作)
衣食足りないから礼節は知らず!
(大戦車軍団で唱和させる)
【共和国の人々】
可哀想だから見逃してやるべさ。 あげな貧しい地域にこだわらんとこっちさ住めば他人様の作物に盗まんでも真っ当に生きられるものを。
【帝国女性】
ここの若い衆らは毎秋平野部の村さ行って冬の食糧ば買ってくるんだ。
碌なもの持たせてないのに物々交換でたんと仕入れてくる凄腕なんだよ。
【パットン妻】
ワタクシ元の町じゃ厄介者だったからもう実家には戻れませんがここでの清貧な生活って神々に近い暮らしだと思います。
宅の主人も顔こそ恐ろしげですが浮気も夜遊びもしないマジメな木樵なんですよ。
今年も冬支度の季節ですが主人達が無事に仕入れの旅が出来るよう毎日神々にお祈りしておりますの。
馴れ初めですか?
きれいなお花をプレゼントされて微笑んだら強引に駆け落ち結婚されましたの。
情熱的でしょう?
パットン妻の一見お花畑な思考こそが彼女のスキルの本体。
神々にピュアな祈りを捧げて軍団に加護を与えている。
思い込みであっても強い意志ってのは力たり得るんだよね。
ただし彼女は恋愛脳なのではなく拉致手段を考えていたパットンの癖となっている仕草がたまたま手話での口説き文句だったせいで勘違いしただけ。
豪商の娘として生まれ手話を習うなどの教養を身につけていたが海運業をしている実家の船が難破し破産間近なので他家に嫁入りもできない穀潰しな厄介者の身を嘆いて身代が傾いた家を案じつつ家を出ていた。
パットンが他の手話が出来ない事に少し違和感があったのだが口説き文句だけを覚えて練習したのだろうと解釈し姥捨て山を目指していた自分を拾ってくれた恩人として日々感謝をしている。
なおその口説き文句は癖なので彼女は毎日愛の言葉を贈られていると思っているだけに二人の気持ちがすれ違っている時は(またそんな口説き文句でごまかそうとしている)と解釈されている。
パットンも妻から手話を教わって辿々しくはあるが今では会話が成立している。
彼の癖が手話での愛の言葉なのも最近気付いた。
********** 地理
コーチャ共和国とリョクチャ帝国を結ぶ渓流
戦車(荷車)は堤を走る馬に牽引させた筏で運ばれる
パットンは渓流の流れを読む達人
粗野すぎて人望が無いのにリーダーとされている最大の理由がこの才能
渓流の川は平野部で稀に氾濫するがその時に山の肥えた土が運ばれる
********** 主人公たち
(注)主人公候補を起承転結別に分けたけど主人公候補達は全員冒頭で登場させておく。
でないと唐突感が半端ない
主人公候補・起
脳筋な新兵
新妻を守るべく戦場へ向かう男。
村長から作戦の為に軍団として借りうけた農耕馬との触れ合いなどを通して大戦車軍団の大雑把な説明。
村長らの若い頃は襲撃などしておらず冬に餓死者が出るのが普通だった。
(襲撃の発案はパットン)
新妻は妊娠中。
栄養不足で痩せこけている。
山林には果実が少なく陽当たり悪いので土地は肥えているのに穀物栽培に向かない。
また草原がないので家畜も増やせない。
戦車軍団の馬も通常時は農耕馬なのでスタミナあるし力強いもののスピードは鈍足。
候補・起「知ってっか? 町には大衆食堂つうもんがあるらしいぞ。
んで、そこのお婆はなんと太ってるんだと!
しかも生まれてこのかたいっぺんも腹を空かした事がないらしいぞ!
きっとそのお婆はお貴族様って奴だろな」
空腹になる前に食ってるから太るんだな(納得)
そしてウチの近所の大衆食堂が痩せたお婆さんの店だったので大衆食堂=親父経営よりも大衆食堂=お婆さん経営のイメージが強く出てしまった。
(ホッケフライ定食とカレーは美味しいけどラーメンはイマイチ)
候補・起の夢
毎日腹五から七分目の食事なので腹一杯食べてみたい。
嫁と二人、大衆食堂で食事デートをしてみたい。 食事がムリなら無料だと噂されている食後の紅茶だけでも飲んでみたい。
人柄は少し狡いので無意識に思考放棄している。
略奪行為を物々交換による正当な商取引というすり替え建前を信じそれが取引相手不在な夜中になされる事に違和感を感じていない。
主人公候補・承
パットンの隣家の娘。 12歳くらい。
パットン妻に読み書きを教わる生徒。
手話も習っている。
パットン達がしている商取引とやらが実際は夜盗行為ではないかと疑う探偵役。
パットンと細君の馴れ初めを聞き出したりしてパットン夫婦の認識のすれ違いを浮き彫りにする役目。
年齢的にも性別的にも粗野で野卑なパットンを嫌っている。
上品なパットン妻が下品な男に騙されているのが許せない。
パットンのカリスマ性と必要性を認める父親に反発を覚え反抗期扱いされるのが悩み。
手話での愛の言葉がパットンの癖と気付くのも彼女。
パットンがオッサンやお婆や赤子相手に手話で口説いてたらそりゃあ気付くわさ。
ただしお子様だけに全てを白日の下にさらした結果までは予測できていない。
主人公候補・転
気が優しくて力持ちな農耕馬
人間の言葉は少ししか解らない
『進め』『止まれ』『常歩』『襲歩』『駈歩』など
でも手話教室を見、隣家の少女とパットンの対立、少女への暴力を通して自分に課せられた仕事が悪事ではないかと懸念
毎日世話をしてくれるパットン妻がパットンへの怒りを顕わにしたのがダメ押し
渓流最大の難所で足を止め筏を転覆に追い込む
いつも難所で神がかり的な加護が発揮されるのにその日は加護の発動が起きなかった
結の主役はパットン妻
当初から胡散臭いパットンを好意的な解釈で騙されていた事への愚痴と何故怪しまずに騙され続けていたのかの答え合わせ。
パットン妻の父親の信条
証拠がなければ疑うべからず
騙すより騙されろ
女は無知が1番
男の心を癒すには穢れを知らない無邪気な娼婦たれ
パットン妻の母親
怪しいもの危険なものには近寄らないのが1番なのですが避けているのを男に悟られると無邪気なバカ女じゃないと気付かれるので何も解らないふりをしなくてはなりません
ミエミエに怪しくとも気付かないふりをせねばならないものなのです
私としてはそんな風に隙を見せるのは心の弱い方を悪事に誘導しているみたいで感心できないですし鈍感なふりをするのが好きではありません
抜き差しならなくなる手前で身を翻すのがコツなのですがわざと隙をつくらねばならないのが辛うございます
ウチの夫といい、我が息子どもといい、どうして女がおバカじゃないと安心できないのでしょう
集中力に優れている代償として目端の利かない殿方とくらべてマルチタスク出来て当然な女達の方が危険察知が得意だというのに殿方より後に気付いた風に装わないと機嫌が悪いですものね
もっとどっしり構えてくださる殿方の方が要らぬ気を使わずに済みますからイケメンだの口が達者な方よりも女性からの人気が高いですよ
ええ1番人気は女性をちゃんと人間として見てくださる方ですわ
『どうせ解り合えない』とか勝手に諦めて対話を拒否なさりながら『可愛いは正義』だのと女性をアクセサリー扱いなさる殿方が最悪ですわね
女性の内面を無視して男友達に自慢できるような容姿だけを求めてくるんですもの
そうした最悪男に限って自分勝手な方法で女を守ろうとなさるでしょ?
無法者に絡まれてから喧嘩で成敗するより最初から無法者に絡まれずにエスコートなさる方法を考えていただきたいものですわ
そうした面倒臭い殿方が多すぎるからバカな鈍感女を演じる方法を娘たちにはしっかり教えましたわよ
愛されるための女の手管として
ただ普段の会話の全てを手話にできたとはいえないので聾唖な三女は心配ですわね
何も気付かないふりをしながらも殿方を掌で転がす極意が伝わっておりますやら
********** 雑記
紅茶の飲み方
パットンの細君は墓に掛け墓にキスした時のが初めての紅茶。 石味。
(お墓はホッカホカ)
大衆食堂の紅茶
食後の一服は無料だけど単体で注文したら有料
********** 全体悪役主人公パットン
女は機嫌を取っておけばおとせると思い込む単細胞
人を見て態度を変えているのがバレバレなのでお目当ての女性から嫌われつつ利用されるタイプ
思い人から態度の悪さを注意されても(機嫌取りしているのに理不尽に叱られた)と拗ねるのみ
本家パットンは自らをカルタゴ戦役で死亡したカルタゴの戦士と嘯いていたとか
戦いの前夜、怯える新兵を殴ったとか
死屍累々な戦場で「絶景じゃ」とのたまったとか
真贋さだかならぬ話が蔓延する胡散臭い親父
そのままなぞれるならなぞっても良いが自分が嫌いな人間像を当てはめるのもあり
ヘイト集め専用主人公だからね
ただしどんな屑人間であろうとそれが主人公の場合必ずハッピーエンドでなければ満足出来ない層がいるのを忘れないこと
読者の中には主人公でロールプレイする人がいてその主人公が善人でも無謀でも悪人でも主人公になりきるのを楽しんでいる
そうした方には主人公の不幸=自分の不幸
主人公と自分を同化させずに距離を置いて客観的に読む読者とことなり主人公以外の悪役には因果応報を望みながらもその悪役が主人公の場合だけは屑主人公が良い出会いで成長するぬるま湯展開を期待している
まあ絶対に女にモテそうにない男がハーレム主人公になっていても受けいれるくらい皆様主人公に甘いからね
そうした読者すらパットンに同化させないよう描くのがベスト
早くからパットンの不幸な結末を暗示させるのも手
最初から泥船と暗示されてりゃ乗らないでしょ
読者をパットンに感情移入させないよう気をつけながら他の主役がパットンに傾倒する描写が可能なのか?
たぶんムズい
余談ですが
とあるなろう作家さんが新たな悪役を登場させたところその悪役が優秀すぎて感想欄が怨嗟の声で埋まったそうな
読者は新登場の悪役がヘイトを掻き集めているだけだとわかっていたのに
作者様は感想欄が荒れていると思い心を痛めたとか
豆腐メンタルと言われる方の考え方が少しわかったエピソードです
********** あらすじ
女の敵パットンが部下と略奪に向かったけど馬が足を止めた拍子に筏が傾きあわれパットンは溺死
パットンは自業自得だったものの帝国民は貧しくなりましたとさ