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小説の種?  作者: 生きの良いバグ
3/9

悪役はつらいよ

リア中世だと学校に通うのは男児のみ。

女性が社会進出を許されるのは結婚して子供を産んで家庭の仕事をキチンとこなした上で夫の許可があればの話。


キュリー夫人だって料理をしたり子育てしながら研究してたし当時の新人女優は流れ者のジプシー以外は全員若いママさんでしょ? なんせW2戦争前までそうした風潮だったもん中世だって有名な変人ジョルジュ・サンドとか狂信者ジャンヌ・ダルクでもなけりゃ社会進出はムリだったんだよね。


それと普通貴族は親子が別に暮らしています。

子供を人質に出していても領地のために裏切らなければいけなくなったなら子供を切り捨てて領地を選んでも心が痛まないようにしていたのでしょう。


美智子皇后陛下が自分で育児しようとした時の物凄い反発ったらもう。

W2戦後ですらそれですよ?


ま、それはそれとして何故現実の話をしたかというと物語の設定と現実のギャップをネタに出来るんじゃね? って思ったから。





ある日上流貴族の嫡子ボンボン・アクヤクは神様(作者)からの神託で悪役を命じられる。

ボンボンなど作品の登場人物はいわば俳優みたいなものなのでそれが良い役であれエキストラ程度のモブ役であれ読者のヘイトを掻き集める悪役であれ与えられた役をマジメにこなすのみ。


ボンボンは与えられた小物な悪役に内心がっかりしつつも読者に嫌われる演技を研究し始めた。

だが彼に演技指導をしてくる作者がとんでもないアホ。

哀れなボンボンにとんでもないムチャブリをしてくる。




てな感じ。





たとえば上級貴族の令息・令嬢が下級貴族や庶民を見下しているから従わないという作者の思い込み。

下級貴族に従わないというなら庶民の言は?

ムリだよね。


現実問題として場を支配する権限なんて身分とは別な問題なんすよね。

だから国王陛下や王子殿下が軍に入ったなら政治的な判断や外交担当は国王陛下や王子殿下でしょうが軍事活動の指揮権は将軍のものなので陛下や殿下といえども将軍の部下なんです。

イギリスの王子様も上官に従っていたようにね。


頼朝が高い身分を断って将軍位を欲したのもそれ。

家康が京の貴族とは別口に幕府を開けたのも同じ。

戦時下の軍司令官の権限は身分なんかよりすごいんです。


そして医師・坊主・産婆・火消しなど一定の状況下では身分よりも強い権限を持っているプロフェッショナルはたくさんいるので悪役拝命前のボンボン君は庶民の指示に子供の頃から従い慣れてるから本音では素直に従いたい。


だけど神様(作者)はそれを許さない。

この葛藤をギャグにして笑いとばすのです。



1.火事になっても庶民の火消しが誘導するからボンボンは避難が出来ない。

2.交通整理員に従えないから事故に巻き込まれそうになる。

3.お産婆さんにも従えないからボンボンのせいで危うく母親が死にそうになる。


などなど。




ラストシーンは悪役ボンボンと主人公役の少年による作者こき下ろし大会。

作中では敵同士な関係だけど同じアホ作者に振り回されて不平不満たっぷりでしょうからね。


いかにもチャラい下僕体質の主人公役にされた少年はクズ主人公を嬉々として演じていると作品外で彼女にフラれてしまっていた。

ハーレム構成の美少女からも「役だから我慢してるだけであんたみたいな男は大嫌い」と口をきいてもらえない。


みたいな。



このこき下ろしはなろうの読者批判にもなりかねないので書き方には要注意。

元々お笑いなんて弱毒だからさ、ツボを外すと物凄く嫌われるもの。


プロのコメディアンですら馬が合わないと嫌いになっちゃうし少しでも外すと「喋らなければモテるのに」とか言われる訳よ。 感性が合う人の評価「美人だし面白い」と比べて正反対ですからギャグとかユーモアは難しい分野でございます。

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