童話まつり・白雪姫用の設定
ちょっと褒められただけで調子に乗りすぎかも。
うーーーーーん。
えいやっ! 勢い、これ大事!
昨年末の童話まつり用白雪姫の設定です。
登場人物の設定
【鏡】
設置された場所はお妃様の寝室。
全知ではないので喋る物品というだけ。
なので『世界一美しい女性は?』とか質問されても誰の顔も知らないから自分が割られて壊されないように空気を読みながら適当に受け答えしている。
『世界一美しい女性は?』には『お妃様の御母上』
『この国で一番なら誰よ』には『白雪姫様』
鏡は白雪姫がお妃様(持ち主)の庇護者と思っているから隣国の王妃様と同じ扱い。
お妃様の相談相手ではあるが政治的な能力は付与されていない。
【お妃様】
御年4歳。
隣国から嫁入りしたばかりの普通の4歳児。
白雪姫に守られているのに自覚ゼロ。
生国を離れ両親に会えなくなり夫も摂政も信頼できずに荒れている。
【王様】
御年3歳。
前年に両親が事故で死亡。
いっぱいいた筈の叔父達まで両親の事故の後全員死んだと聞かされているが良く解っていない。
【白雪姫】
妙齢の美女だがお家騒動で王家の力がそがれた為に貴族らの横暴を抑えるべく隣国の王家からお妃様を迎え入れて王様とお妃様を庇護している女摂政閣下。
政治に疎い適齢期の女性なのに目の下の隈に悩まされつつ頑張る苦労人。
【七人の書記】
七人の小人枠。
商家の台頭とそれに結びついて王家転覆を謀る貴族達を牽制する白雪姫の手足となって幼い国王夫妻を守る文官たち。
【王子様】
お妃様の叔父様。
隣国の武官にして外交大使。
それなりに強くて賢い優良物件。
幼い姪っ子が政治闘争に巻き込まれているのを知り国と白雪姫との意見のすり合わせすべく来訪。
毒騒動の時に来合わせたのは外交交渉の為だった。
**********
【舞台の裏設定】
国王が生まれて間もなく前国王夫妻が公務中に嵐にまぎれ馬車を襲撃され暗殺されている。
前国王の弟達の一人が首謀者だったのだが暗殺という暗い強硬手段に訴えた弊害で弟達は疑心暗鬼となり協力しあう事ができないまま敵対し互いに潰しあってしまった。
最後に残った二人の弟も戦死。
王家の力は大いにそがれてしまっている。
後家の踏ん張りで前々王の后とその娘白雪姫は前国王の一子を国王とし、隣国から幼い姫を迎え入れているが白雪姫の母はその疲れから離宮で静養中。
本来なら政略結婚の駒に過ぎなかった白雪姫が国王の摂政となり王家の庇護者となっている。
国内の空気は殺伐としていて幼い国王夫妻もそれを感じとっている。
また国王の叔父達が潰しあった影響で派閥争いは神輿の王子達の没後も続いていて離間工作などもあり国王もお妃様も白雪姫への信頼が薄く幼い国王夫妻の間にも楔役の召使いがいる模様。
********** ここからが物語
【離間工作】
幼い王妃の侍女は王妃の乳母夫妻を煙たがる。
城の侍女達は全員国の貴族令嬢達。
乳母夫妻を避ける口実は「国家機密」及び「守秘義務」
守秘義務を盾に王妃の大人の相談相手を排除し摂政である白雪姫への不信感をあおる。
王妃は魔法の鏡しか相談相手がいなくなり鏡も白雪姫や国王への不信感をつのらせる。
侍女同士の会話や国王夫妻の会話を通して裏設定を説明。
【毒を入手】
庭師と料理長が庭園で密談?
料理長が厨房に運び入れた毒をお妃様が入手してリンゴに塗る。
毒の実態はハチミツ。
庭師が蜂に使用した殺虫剤への注意と蜂そのものの毒への注意を幼いお妃様が誤解。
料理長はハチミツが赤ん坊には毒だからお妃様も年齢的に注意が必要と思い毒として秘匿。
お妃様は心底ハチミツが毒だと信じこむ。
コメディ風でもサスペンス風でも良い。
【嫌いなリンゴを食べる】
大人である白雪姫は塗られたものがハチミツだと解る。
リンゴは嫌いだが幼い王妃がコスプレして勧めてきたら断りにくい。
嫌いなものは嫌いなので仕方なく丸呑みして喉に詰まらせる。
【王子様が解毒キス?】
白雪姫が倒れて騒動になっている中登場。
姪っ子が庇護者に毒殺を図ったと思い解毒剤を飲ませるべく口移ししただけ。
叔父様の身分は隣国の王子だよ。 継承順位は低いけど。
【摂政暗殺未遂事件の裁判】
城や国内の膿を出し切るのが目的。
実行犯のお妃様は年齢的で無罪としても良し。有罪判決ながら外交的に猶予とするも良し。
おとり捜査だった体に粧うのも有り。
城の召使いは跡取り以外の貴族家出身者ばかり。
それを利用して脛に傷もつ貴族家ではトカゲの尻尾切りを図り、また王家では侍従侍女の実家ぐるみの疑いをかけ実家の発言力を削ごうとする。
被疑者である王妃の記憶力を問題視されたら鏡を出廷させるのも良い。
侍従侍女の整理後は隣国の貴族家から補充するしかない事から国の機密情報が隣国に筒抜けになる可能性と国益優先で国自体が空中分解する可能性との綱引きの形にして緊迫感を煽る。
お妃様の叔父王子と白雪姫の政治手腕の見せ所。
結審直前で前々王后を登場させても面白い。
【大団円】
窒息を免れた白雪姫はお妃様の叔父を自分の婚約者として確保し嫁き遅れ回避。
王子は可愛い姪っ子夫妻を守る白雪姫と意気投合。
お妃様夫妻は国内事情を知らされるがどこまで理解できたやら。
裁判で緊迫した空気を和らげる為に甘々展開を入れても良いが流れを変えないよう腹黒二人の計算高い政略結婚とするのも悪くない。
幼いお妃様は婚姻以来慣れない環境で荒れていたが可愛がってくれている叔父が白雪姫の婚姻相手として自分を支えてくれる事で気持ちが安定して大団円を迎える。
ただし叔父からの長ーーーーーいお説教付き。
とりあえず毎回完結にしておきます。