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ザ・ユニコールワールド  作者: クレシアン
テロリスト事件
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クエスト002:加速する刃

できるだけ一日一回を目指して投稿します。


 人は生まれながらにして平等ではない。

 

 やっほーこんにちは、私朱里だよ♪ 東京生まれ東京育ち、悪そーなヤツは大体友達!!

 と、冗談もほどほどにして、私はとある有名な音楽教室に通っていたところなんとなんとスキルに目覚めてしまいました。内容は音に関すること全ての強化、最初はわたしもびっくりだったんだよ! いろんなことができるからうれしかったしね。

 ただそれも最初だけだった。上辺だけの世界、ルールに見逃される差別。私は生きていくのが辛くなっちゃった。

 だからこそスキルを土台とした記事で同じように苦しんでいる人を助けたいと思ってたのかな。よくわかんないや。

 

 さて、今回は愛知県に旅行をしていた最中に起きた事件だ、スクープだ!

 テロリスト事件の延長の調査ももちろんそうだったけど私が本当に興味があるのは彼、芥川君。なかなかかわいい顔をしてる浪人生君ね。

 彼は今まで誰一人としていなかったタイプ。無色無味。心の中もまるで『無関係な一般人』かのような平均的な珍しい子なの。

 スキルも含めて謎な人物、そんな彼を追うのが今の私の目標よ!! ......ただ、握手をしたときの反応は反則だわ......私だって男の人を意識した事なんてないわよもう。

 

☆     ☆     ☆




「これからどこへ向かうんですか? 通勤ラッシュに合う道はごめんですよ」

「大丈夫大丈夫、目指すのはここから少し南だから」


 心配そうな顔をしながらちらりとこちらを見る翡翠に対し朱里はナビに指差した。

 

「危険だと思ったら直ぐにスキルを使う事、いいわね?」

「わかってますよ。なんせ相手は殺人者から逃れた人物。殺人者と鉢合わせてもおかしくはないですからねえ」

「それにあなたのマンション、警察と報道陣に囲まれているわよ。大方監視カメラに移っちゃったのよ」

「うげげ......まじっすか。当分家帰れないなあ」

「どっちにせよわたしの提案を受けなかったら危なかったわね」

「そうっすね、こりゃ当分お世話になりそうだ」


 朱里は内心でラッキー、とガッツポーズをした。翡翠をとことん調べてやるのだ。

 

「んで、今探している相手の特徴とかないですか?」

「普通の色だったわよ。テロリストに加わっているだけあって少し攻撃的だけども私達なら問題ないわ」

「ほー」


 翡翠はそれなら大丈夫だと思った、だがその瞬間。

 

「嘘でしょ......」


 朱里の顔が真っ青になっているのがわかる。翡翠はどうしたのかと声をかけようとしたが彼女の悲鳴とも取れる叫び声がそれを遮る。

 

 

「伏せて!! 目の前から敵が来るわ!!」


 朱里がブレーキを踏みながら伏せるのを横目に翡翠も伏せた。一瞬の人影が目の前に来た瞬間、本能で避けなければ死ぬと思ったからだ。

 

 

 「『蜃気楼(ザ・サード)』!!」

 

 一振り。

 

 

 人影がした行為はただそれだけ。しかしその一振りで、二人が伏せる前から上の車体が切断されていた。

 

 

「『都落ち(ランナウェイ)!!』」


 翡翠は瞬時に車そのものを紙に変化させた。

 

「朱里さん、大丈夫ですか!?」

「ええ、無事よ。まさか向こうからやって来るなんて......」


 朱里は自分の判断ミスだと拳を握りしめるが気持ちを切り替えて目の前を睨んだ。

 

「確かに昨日のテロリストに居ましたねこいつ。こんなスキル持ってるなんて知らなかったけど」

「おかしいわ、昨日と色も味もまるで違う。気をつけて、私が人生であった中で一番危険な人物だわ」


 そこに立つ和服の人影はゆっくりと口を開いた。

 

「なるほど、昨日の計画を邪魔した奴か。スキル保有者が二人も揃って小賢しい......!!」


 男は刀を向けながら更にタブレットを懐から取り出す。


「敵を追うのが貴様の専売特許だと思うなよ女、貴様らが此処へ来ることなど知っていた」

「なるほど発信機か、これはやられたね朱里さん」


 朱里は鞄に入れられた発信機を踏み潰した。

 

「随分やられてしまったわね、あなたのお仲間さん。どうしてあなたは逃げ切れたのかしら?」


 何事もなかったかのように話を進める朱里に翡翠は驚く。

 

「それを貴様らに教えて何になる? まさか計画を邪魔した張本人様達が俺達を殺しに来た奴の情報を探るとでも?」


 気迫に押されながらも二人はうなずいた。

 

「ならば力ずくで聞くんだな、俺の刀の錆びとならぬように!!」

「解除!!」


 もう一振り払われようとする刀に対し翡翠は壊れた車をの紙を丸めて投げつけた。

 

「逃げますよ朱里さん!!」

「ええ!!」


 難なく切り払われた車の破片を避けながら翡翠達は路地裏に逃げ込む。


「朱里さんわかりましたか?」

「ええ、あいつの能力は熱に応じて速度や力が増す能力っぽいわ。だから通常時は無害な色に見えた」

「あの刀も特別製みたいですね、たぶんスキルによる熱を伝える感じだと思います」


 じゃなければ車なんて切れるわけない。一瞬のやりとりで翡翠と朱里は能力を見破りつつあった。


(でもあいつはザ・サードって言ってた。エンジン系の能力ならまだ先があるということ......!!)


「朱里さん、この近くに廃墟ってありますか?」

「あるけどそこそこ時間がかかるわ、その間にも追いつかれないように工夫がいるわよ」

「まかせてください。その代わりナビゲートは任せますよ」

「お兄さん、まさか」

「はい、もちろん思いついています」





 加速する暴走したテロリストの攻略を。


主人公、翡翠の能力がまだはっきりしてないのでバトルを重ねながら少しずつ明らかにしていきたいです。

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