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ザ・ユニコールワールド  作者: クレシアン
兄弟の旋律
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エピローグ

ご愛読ありがとうございました!!


その日は特に何かの記念日という訳ではなかった。むしろ最悪の日に近いだろう。

僕達は墓参りをしていた。


今日は朱里さんの命日。

そして僕達が兄さんに勝利してから一年が経った。


「朱里さん。やっと3人でここに来れたよ。

あの日から1年、思ったよりあっという間に過ぎたんだ」


 僕はチラリと横目で彼らを見る。

 蒼也さんも紫苑も、目を強く閉じていた。

 

 

 蒼也さんに告げられたのは厳重観察。それも僕がすることになったのだ。

 とはいえ此処一年間は警察に監視される日々。

 なかなか落ち着いて墓参りなどできなかった。

 

 告げられた事実に驚く僕を余所に蒼也さんは小声で僕に伝えた。

 

 政府に敵が居る。

 隠蔽工作を図ったのも僕達を監視し続けたのも陰謀あってのことらしい。

 ユニコール(アン・イコール)計画。

 世界の強豪国に立ち向かう為にスキル保有者を利用する計画だそうだ。

 

 

「ユニコールって最初に私達が名付けたのに酷い話だよね!」

「まあまあ。たまたま一致しただけの話じゃないか」


 無論この計画を安々と進めさせる訳にはいかない。

 朱里さんはしっかりと僕との約束を守ったらしく、僕は大学に進学することができた。

 

 あの1件から少しづつ差別を受け始めてきたスキル保有者達を匿うかのような、素晴らしい学校だった。

 蒼也さんと共に僕はスキル保有者の会へ入会。紫苑も来年はここに進学するそうだ。

 同志もかなり増えた気がする。

 

 この1年はとても忙しく、充実していた。

 

 

 しかし本来の目的を僕達は見失っていない。

 父を探す旅。その為に僕たちはバイトやら褒賞金やらとにかく資金を調達した。

 

「さて、そろそろ出発しようか」

「ああ」「うん!」


 墓参りを終えた僕達は車へと向かう。

 

 

 目的の地は英国イギリス

 調べたところ朱里さんの出生地はイギリスなのだ。

 

 アリス母様がいる場所、

 やはり彼女は目的を持って僕達に近づいていた。

 

 

 そしてニュースによればイギリスはスキルを魔法として公認している国なのだ。

 スキル保有者も多い、この期を逃がさない手は無い。

 

 

 慣れない異国の地。恐らく居るであろう僕達を襲うスキル保有者。

 それでもなんともない。

 

 

 最愛のパートナー。頼れる用心棒。

 僕の隣には仲間が居る。

 

 

 

 人は生まれながらにして平等ではない。

 もしも神様がいるのならば、スキルを生み出したのは神様なのだろう。

 

 でも、生まれ持って完璧な人なんていない。

 

 仲間が居ればスキルなんてなくても如何なる困難も越えてみせよう。

 それが人生である。

 

 

 それだけが人生である。

 

 

 

 

 ――ザ・ユニコールワールド完結

                         

                         

                         

                                ――to be continued 

すみません、ザ・ユニコールワールドで完結したのは1部です!!


機会があればタイトルを変更した後、続編にもチャレンジしたいと思います!!


ここまで読んで頂き本当にありがとうございました!!

是非感想等書いてくだされば幸いです!!

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