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ザ・ユニコールワールド  作者: クレシアン
兄弟の旋律
33/41

クエスト203:『クロノスタシス』

投稿遅れて申し訳ございません!!

PCのインターネット回線が悪くなかなかなろうに入ることができませんでした。

そしてもうひとつ......

なんと次の作品の準備をしています!!

今回の作品の感想をふまえて活かしたいため最終回には感想是非お願いします。


「『刻の眼(クロノスタシス)』」

「ッ!!『全防御(イレブンバック)』!!」


 兄さんは再び乱射する。

 一瞬でも気を抜こうとしたらそれまで。

 

 例えるなら、全身をハリセン叩かれるような痛みがあるのだ。

 防いでいるのはあくまで弾丸。『何か』が身体にぶつかる感覚は防げない。

 

 集中力が無くなれば必然と防御は甘くなる。

 

 頼むぞ、二人とも......!!

 

 

「弾丸が無くなるのが先かお前の集中力が切れるのが先か。

根性比べというわけか。くだらん」

「どうかな? あんたの弟は『しつこい』ぞ......!!」




☆    ☆     ☆


「お兄ちゃん......!!」


 攻撃を凌いでいるがなにより驚きなのは業兄さんの動きだ。

 こちらからは旋回してハンドガンを乱射しているだけに見える。

 

 しかし当の本人の反応を見るに、やはり兄さんを『認識できていない』

 想像以上にお兄ちゃんが消耗している。

 

 

 「弾丸が無くなるのが先かお前の集中力が切れるのが先か。

根性比べというわけか。くだらん」

「どうかな? あんたの弟は『しつこい』ぞ......!!」


 !! 業兄さんが足を止めた。

 いまだ!! 私はスナイパーライフルを構えた。

 

「ッ!? よせ!!」

「――え」


 突如聞こえた蒼也さんの声も間に合わず、私は引き金を引いてしまった。

 

 

「――うん、やっぱり陰に人がいたか」


 

 しまった!! 私がそう思った時にはもう遅かった。

 必中の筈のスキルは兄の頬を掠め不発に終わる。

 

 業兄さんと目が合った瞬間、視界がぐらりと歪む。

 お兄ちゃんが何かを言った気もするが何も聞こえない。

 

「ひっ!!」


 私は膝をついた瞬間、目の前には業兄さんがいる。

 これが業兄さんのスキル――

 

 なにが起きているかは全くわからない。

 

 しかし兄さんは私が理解する間も無く今度はハンドガンの引き金が――

 

「伏せろ!!」

「「!!」」


 蒼也さんの声を聞き本能のままお兄ちゃんと共に伏せた。

 

「『核熱の羽(ウィング・カッター)』」

「ちっ!!」


 蒼也さんの攻撃を紙一重で避ける業兄さん。

 結果的に助かることになったが暗殺は完全に失敗してしまった。

 

 私のせいだ。

 くやしい。

 けどまだ戦いの最中、集中しろ、私!!

 お兄ちゃんを守ると誓っただろう!!

 

☆     ☆     ☆



「やっぱり伏兵がいたか。でもいいスキルじゃあないか。

 俺の『刻の眼(クロノスタシス)』には敵わない。

 だから逃げたんだろ? ......テロリストの生き残り」

「どうかな、この瞬間で今。

お前の能力の弱点は露見した様に思えるが?」

「!!」



 そう、俺の攻撃を紙一重で避けた。

 暗殺は失敗した様にも思える。

 

 しかし業は何故俺の攻撃を『避けた』のか?

 スキルで攻撃される認識を変えればよいのではないのか?

 

「いいやそれは不可能だ。

当然だが『後ろに眼がある』人間などいるはずがないからな」

「そうか!! なるほど......」


 翡翠は俺の話を一瞬で理解し、俺の反対側へ移動し業を包囲した。

 

「スキル『刻の眼』は恐らく目が合った対象の認識を変える能力。

その認識は姿でもあり能力でもあり時間でもある、洗脳に近い能力。

違うかな? 兄さん」

「......」


 業は何も答えない。

 俺が考えるにしても正解なのだろう。

 

 さて、包囲された彼はどうする――

 

「もちろん正解だ」

「!!」

「そして『正解』を言い当てられてしまった俺がする『正解』は」



 業は紫苑に向かって銃を撃ち込んだ。



☆     ☆     ☆



 兄さんは紫苑に向かって銃撃した。

 ここでする兄さんの選択は『一番弱い存在』への攻撃。

 

 銃を撃ち込んだ直後に即座に紫苑の元へと走り出し、こちらを向く。

 包囲網を突破した兄の行動。

 

 

「ッ!! ぐうっ!!」


 しかしその行動は失敗となる。

 紫苑が一番弱い? 違うね。

 

「やあああ!!」

「くそっ、分身かッ!!」 


 死んだと思った筈の視線から急に突進を受けた兄。

 銃を手放し、その銃は蒼也さんに蹴飛ばされた。

 


「終わりだ!! 兄さん!!」

「終わり? 俺がこの展開を読んでいないと思ったのか?」


 

 ――? この状況で何か手を打てるはずが。

 

 

「くはっ!?」

「きゃあっ!?」

「っ!!」



 視界が急に歪む。

 何故だ、完全に3人とも視界から外れていたはずなのに!!

 

 

「手を患わせやがって」


 瞬時。僕達3人は跪いた状態で兄が銃を構えている。

 なんだこれは。

 何故こんな状況になった!?

 

「俺がただ単純に紫苑を攻撃したのかと思ったのか?

間抜けが。俺はガラスを撃っていた!!」

「――ッ!!」


 ――ガラスの反射。

 あの一瞬でそこまで導き出したのか。

 

 わかっている。

 

 

 勝てない。

 兄を倒す術は無い。


芥川翡翠のスキル解説コーナー


名前:刻の眼(クロノスタシス)

ランク:~☆☆☆☆☆☆

能力:視線の先の対象を操ることができる。

①行動と記憶だけは操ることはできない。

翡翠コメント:ついに、ついに知ることができたよ。

これが兄さんの能力。文武両道を貫いた勇者の能力というべきだろう。

兄の前では時は止まり、視線は潰え、精神は崩れる。

唯一の弱点である視線を遮るという手段は既に兄さんが『知り尽くしている』。


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