人物紹介(ネタバレあり)
ナナシ(男)
本編の主人公、残念神によって、五つの種類の品を五つづつ(同種は十で一くくりにできる)しまえる便利な指輪を使う能力を与えられ、異世界に転移してきた。
命からがらサバイバルする中で、強靭な肉体と言語能力(非言語種の吠え声などもおおよそ理解可能)を手に入れ、辿り着いた山岳民族の集落で、隠匿と索敵能力を(薬物を使用しながら)習得する。
転移した時点で、普通の人間とは違う、亜人間となったが、生来の楽観主義で気にしない。そこがこのキャラ一番の能力かも知れない。勝手に仇名を付ける事を好む。
仕留めた南風獅子の硬革鎧を着用、最近そこに南風獅子の魔石と南風鞭+を仕込んだ。
サバ姉(女)
異世界でのサバイバル術を教えてくれるサバイバル・ナイフ。指輪に並び、残念神がナナシに贈った神器の一つ。気っ風の良いお姉さん声のため、ナナシが略してサバ姉と呼んでいる。内部に充填された魔力によって、念話、切れ味上昇、周囲の探知を行う事ができるが、乾電池のように貯めた魔力が尽きると、ただのナイフになってしまうらしい。
中身は転移させた残念神の側近らしく、ナナシを育て、異世界で生き延びさせると宣言した。
音無(女)
本名ヅチ(椎)〝音無〟とは、山岳民族一の狩猟の腕を持つ者に与えられる称号である。ナナシ好みの安産型の尻を持つ女で、全身から湧き上がる煙を筒に集約して吹く特別な呪術と、各種武器術に精通し、集落では幹部のみが参加できる会議にも出席を認められるなど、何かと特別扱いを受けている。後に腹部に黒呪を抱えている事が判明、その力を還元させて、強力な呪術を行使する。
ナナ、セキ、ミルの先輩猟師。
占婆(女)
山岳民族の実質的指導者、各種呪術や催眠術に通じ、音無とも含みのある間柄である。音無の腹部に黒呪を宿らせてしまった事を悔やみ、先代迷い人の遺産を開封しようとして、右手の親指と人差し指が癒着してしまった過去がある。
ミル《ギョロ見男》(男)
本名ミルクユガフ(弥勒世果報)肉体を巨大化させるスキルを持つ。筋力だけなら集落でもトップクラスの素質を持つが、直情型で不器用な性格のため、周囲から一人前扱いされていない。
音無に惚れており、それをからかうナナシとは、本気の闘いになりかけた。
セキ(男)
本名スンジャセキ(寸邪石)腐肉鳥討伐の際、腐肉鳳に襲われて怪我を負い、ナナシの傷薬で命を繋ぎとめた。近接戦闘に長けた接子と呼ばれる狩人の一人。スキルを発動させたミルをこともなく突き飛ばした。
ナナ(男)
本名ナナムアテ(奈南無當)セキと義兄弟の契りを交わした接子。ナナシに接子の戦闘法(初級)を伝授した。
ヘタ(女)
(蔕)占婆の末弟子、器量の良い少女。
御万干のリー師(女)
(理威)名誉称号〝御万干〟を戴く占婆の一番弟子、六十手前の赤い服を着た女性。ナナシにもらったリンゴ、五穀米、柿をこの世界でも繁殖させる事に燃えている。
ヒョウ師(男)
(飄)占婆の付き人、リー師の弟。
第二部
接子長(男)
短髪の厳ついおっさん、部下達に恐れられている。相手の思考を読む特殊能力を持つ。この集落ではその手の能力者が多いのか?
ウク(男)
本名ウクウクハンニャ(浮口浮口般若)死亡したシチハクゴクショに代わり、ナナシ達を草原に案内する役を任された斥候司の男。眉間の皺が峡谷レベル。
ゴク(男)
本名シチハクゴクショ(七拍極暑)草原王シンの移動集落を探っていて、見つかり殺された。探知と隠遁に優れた斥候司。膝にバネ式の黒矢を仕込んでいた。
死後勝手に仇名をつけられる。
シン(男)
草原の覇者、顔に部族紋の刺青を持つ。巨体に獅子のような鬣を持つが、探知に優れた斥候司にも気付かれないほどの隠遁を誇る。
感応鬣の能力で、鬣を自在に操り、鋼のように強く変質させ、貫いた者の情報を吸い取る。また、右腕だけで南風の力を行使した。
各小部族を収める四呪獣を始め、平定した草原の呪獣戦士達を配下に持つ。
片目の小男(男)
シンの参謀、詳細は不明
湿潤(女)
四呪獣の一人、水の能力者。滅火の姉にして小部族の長。草原内ではシンの勢力に次ぐ規模を誇る。口が立つが、シンには逆らわないようにしている。
滅火(男)
四呪獣の一人、火の能力者。湿潤の弟にして部族の副長。無口。
鎮静(男)
四呪獣の一人、土の能力者。シンとは同族で、崇拝に近い信奉者。
風化(女)
四呪獣の一人、風の能力者。他の四呪獣に先駆けてゲリラ戦を仕掛けに、山岳民族の領地へと攻め込んだ。




