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No.1649.That Rain In The Night
誰もいない部屋 何も無い部屋
寄りかかる椅子も無く
凭れ掛かるテーブルも無い
本当に何も無い
蒼白い顔に浮かぶ憂鬱
かける言葉も無い
紅茶の味がわからなくなり
味覚が徐々に崩壊してゆく
君が誰だったのかも 定かではない
ある夜の雨の中
生きる意味も無い 死ぬる意味も無い
どちらかに傾く事も無く
決断を迫られる事も無い
本当に意味も無い
浅黒い肌にうつる激震
泣ける涙は枯れた
大人の色が交じり合い
精神が固形化してしまった
君が誰だったのかも 定かではない
ある夜の雨の中




