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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第七章 お手々を繋いで
30/31

正直瞳孔開いてる目と開いてない目って見てもわからないんだよな

「えー、嘘でしょ。兄ちゃん起きろよ~」


原因はお前の長ったらしい話しのせいだよ。絶対。


トォールは爆睡中の兄を軽く揺さぶっているが、起きる気配がない。


呆れてれば、小声で横から茨木さんに呼ばれた。



「ねぇ、察しついてるってどういう事?」


茨木さんと進藤が双子から、俺に顔を向け聞いてきた。

トォールが兄に気を取られてる内って訳か。


俺も小声で返す。


「多分初めて街で進藤と俺が会ったのを、何処からか見てたんでしょう」


「?それがどう関係あるんだ?」


「俺と進藤に後一人居ただろう。あの場に」


進藤はすぐに気がつき、少しして茨木さんも気がついた。



「あったり~さすが望君頭良いね。も~兄ちゃん好い加減にしろよー!」


兄を起こすのに夢中なはずの上、小声での会話にも関わらずバッチリ聞こえてたらしい。


兄を揺さぶりつつ、今だに起きないのに焦れてるのか若干早口で言う。


「ただでさえ面倒なのに、警察とまで関係持たれたら厄介過ぎるでしょー。だ・か・ら望君ごと潰しちゃおうと思って、あの依頼でおチビさんと望君に仲良くなってもらって、それで望君を拉致っておチビさん呼び出す予定ぃ~だったんだけどね」



横目で見るトォールに俺はおもいっきり良い笑顔で返す。あは。



しかし、あの依頼で普通仲良くなると思うか?

まぁ、皆と知り合うきっかけをくれたって意味では凄い感謝してるがな。



突然兄と少し距離を取り、トォールは一旦切った話しを続けた。


「でもこうして来てくれた訳だし、人質がいなくても別にいいしねっ!」


起きない兄についに強硬手段に出た。蹴ったよ、言い終わると同時に自分の兄貴箱から蹴り落としやがった。



さすがにこれは効いたらしく、一気に目を覚まし弟の胸ぐら掴んで喚きだした。


「おい!いてぇだろーが‼」


「お仕事の時間だよ~」


一般人なら怯えて逃げるぐらいの怒気に表情でも弟は当たり前だが慣れているのか、けろりと返す。



ティールは弟の言葉を理解し、ゆっくりこちらを、俺たちを瞳孔が開いた目で捉える。


「やっとかよ。ここんところずーとおとなくしてたから、うずいて仕方ねーんだ」


ティールは右足を後ろに引き体を低くする。


来る、そう思っていたら違う人物がティールの後ろから俺らに飛び込んで来た。



誰もが兄が来ると思う心理を利用し、弟が不意打ちをしかけ向かって来たのだ。


だが残念。誰もが不意を突かれただろうそれは俺を除いた場合。



袖に隠していた物。

見た目は夕方全員が見た物。しかしこれは音は発しない。



それをトォールに素早く投げた。

袖から出され、夕方自分を引かせた物と同じ見た目。



今度は双子が思ったはず。それは不意打ちを防ぐ為咄嗟に投げた、只の防犯ブザーだと。




避けようとしたトォールの前で、見た目は防犯ブザーのそれは眩し過ぎる光を放った。


大変遅くなり申し訳ありません

これからもよろしくお願いします。

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