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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第六章 フィナーレに向けて
26/31

進行役って大事だよな

五月八日(火)午後七時ちょうど

作戦が決行される。


今回の騒動の元凶たる双子。

名前 兄ティール 弟トォール

年齢 十七歳

身長 180㎝


住宅地 ○○駅近くのマンション


外見 赤髪 短髪 ピアスやシルバーリングにブレスレットをジャラジャラ着けている。

青色を基準にしたシンプルな服装が多く見られる。


概略 悪戯好きな上に知能犯として有名ではあるが、ごく最近になってからである。

老若男女知り合いは多いが、良くも悪くも様々な意味でである。

はっきり言えば敵の方が多いであろう。


兄か弟どちらかはわからないが、乱暴で暴力沙汰を何回か起こしている。

またこの事から知能犯なのも、どっちかであると思われる。



三日間皇城さん達が調べ分かったのは以上だった。


家族構成やら通っている学校が判明しなかったのを、皆悔しがっていた。


普通に考え警察でもない一般市民が、三日間でこれだけ調べられたのは充分凄いよ。



「依頼人から返事来たわよ」


茨木さんの言葉に緊迫した空気が流れる。


依頼人に、探してる人が見つかったので双子に連絡するよう伝えた。


もちろん俺が黒髪のカツラ・・・ウィッグの方が良いか。

それを着けた写真を送り。


本当なら依頼人に探してる人が、俺自身だと教えるべきだが、皇城さんが今は余計な混乱を与えるのは良くないと判断し、事後報告になった。



ただ単に説明めんどくさいだけだろ、そう思ったのは俺だけじゃないはず。


そしてわすが五分で返事がきた。

あちらも大分焦れてる証拠。



「読むわよ」


皆が身構える。



「皆さん協力ありがとうございます。友人からの返事をそのまま送ります。


『今日の二十時に街の○丁目で取り壊し予定になってる工場に、そいつ連れて来て。


ただし、探すの手伝った「おチビさん」も一緒にね。


P.S

出来なかったら絶交つーことで」


私も一緒に行きますので、お手数かけますが、駅で会えないでしょうか? 返事お待ちしてます」


茨木さんが読み終わり、全員が黙って一人を見る。


皇城さんは目を瞑り短く息をはき、ぼそりと呟く。



「絶交ってマジでガキだな」



・・・俺も思ったよ。まったく同意見なんだけど、おい‼


「おい!違うだろ今言うのはそこじゃなくて」


進藤が勢いよく立ち上がり椅子が倒れる。

皆の気持ちを代弁、


「おチビさんってなんだよ!成長期はこれからなんだよぉぉぉ‼」


しなかった。うん、なんとなく予想はしてたよ。

緊迫してた空気があっという間に、だらけたものに変わる。



進藤は机に伏して色々叫んでるし、茨木さんは呆れて頭押さえ、内原さんは相変わらずニコニコ微笑んでて、久木に至っては呑気に茶飲んでるし!可愛いけど‼




現時刻十九時三十分。

残り三十分。不安でいっぱい、やはり未来を変えるのは大変です。


誰にともなく俺は思い苦笑した。

いつになったら次のステージに行けるのか、不安です

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