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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第五章 迷い込んだ森の中
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顔文字にイラってするのは俺だけではないよな

あれから早いもので三日たった。

火曜日の今日、学校で壇と昼食中に一通のメールがきた。



題名 今日何時に学校終わる?

本文

結果報告と望に協力して欲しいことがあるんだ。

悪りーけど、今日帰り遅くなっても大丈夫? 返事待ってまーす(^O^)/


予想通り進藤からのメール。

俺は学校が終わる時間・帰りは遅くなっても大丈夫なことを伝えれば、すぐに返事が来る。


読めば学校終わりしだい、いつもの広場で待ち合わせってことになった。



本当はわざわざ進藤の案内がなくても行けるが、二回通ったぐらいで覚えられる道ではない。

怪しまれたくもないし、おとなしく案内してもらおう。


「何深刻な顔してんだよ。メール兄ちゃんからか?」


目の前で壇が心配気にしてるが、弁当頬張りながら言うんじゃない。行儀悪い。


「また帰り遅くなるみたいだ」


俺がな。


「うわー。やっぱ警官は大変なんだな。望の兄ちゃんもよくなったよ、んなめんどくさい上に大変な仕事なのにさ」


・・・そうだな。

俺もそう思う。


ふと兄貴が警察官に就職した時を思い出した。

あの日は珍しく喜びからか、兄貴は酒飲んでて酔っていた。

確か俺に何か言ってたな。


何だったけ。

些細なことなのに、なんだか思い出せないのが寂しく感じた。


あーけど、変わりに違う些細なことを思い出した。


「壇。お前がさっきトイレ言ってる間に、担任が怖い顔して探してたぞ」


壇が固まった。

心当たりは山程あるんだろう。


こっちにとっては都合が良いし、自業自得。

同情の余地なし。



放課後、行例の居残りである壇を置き去りにし外へ出る。

皇城さんに従いニット帽をかぶり、眼鏡をかけて。



壇がいなくてよかった。

学校の校門前に、私服姿で目立つ二人組。



ほぼ同じ180はある身長に、同じ青いパーカー黒のジーンズにブーツ。


赤髪を隠す為の白いキャスケット帽。




いきなりボス登場ってか。


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