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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
プロローグ
2/31

幼馴染って重要人物なのに、扱い雑なポジションだよな

塾が終わり土曜日の今日、現時刻は昼の一時過ぎ、俺は宿題未提出の罰で居残りになった友人を置き去りにして街へと出ている。


適当に歩いていると、横断歩道の向かい側から怒鳴り声が聞こえた。



「待て!警察を馬鹿にするのもいいげんにしろ」


見れば街の真ん中にある小さな交番にいる警察官が俺と同じ塾生を追いかけている。


街行く人達が何事だと見ている。

この場合野次馬というべきか。


視線を集めながら、なにやら叫びながら会話?らしき言い合いをしつつ走っている、あの二人のことを俺はかなり知っている。



なにしろ追いかけてる側の警察官は、俺の十歳年上の兄だからだ。



まだ新米で駆け出しの身だが、立派な警察・・・のはず。


高一相手に追いかけっこをし、その高一に翻弄されてる姿を見ると自信をもって言えないのは弟として、なんかちょっと悲しくなる。



追いかけられてるのは進藤時正 塾のクラスでのイケてる奴。


大方また交番に情報収集というなのからかいをしに行き兄を怒らせたんだろうな。

彼はいつもこうして街中を走り周っている。



そしてこの後、追いかけっこをしてる兄が俺に気づき、その様子を見た進藤時正はどういう関係なのかはわからないが、知り合いらしいと推測し俺に助けを求める。




何故わかるのかって?

いや、わかるんじゃなく知っているのだ。


何故ならば、この風景を見るのも、この時間を体験するのも二度目だから。


そう深井望はいわゆるトリップ・逆行をしてしまった存在。



他人が聞いたら信じられないだろうが、これが答えだ。

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