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厨二病症候群  作者: 北条南豆木
第五章 迷い込んだ森の中
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ドッペルゲンガーって怖いよな

役者は揃いさて自己紹介、にならなかった。




進藤が連れて来た女の子。


耳下らへんで切りそろえられた、ミルクティー色の髪。


白いワイシャツ。

黒いデニム生地の肩紐があるズボン。


メンズ物の大きなシューズ。

ボーイッシュな印象を与える。



彼女がここに来てから、ずーっと俺を見つめて、口を開けあんぐりしているからだ。



「あの、なんかついてます?俺の顔?」


理由を知っているが、聞くしかない。


「えっ⁈ああ、すいません。あまりにも似ているので、びっくりしちゃて」


似ている?

俺を除いた全員が、どういうことだと思っているだろう。


察した進藤が説明し始める。




今日の朝いきなり駅で彼女に声かけられてさー、ナンパかと思ったら人探しの依頼だったんだよね。


そんな痛いの見る目するなよー。


ん?あっそっか。望は知らないか。俺実は街では結構有名なんだ。


だからちょくちょくこうして、何でも屋みたいなのしてんの。


最初は街走り周ってるから、情報通なんだって思われ始めたのがきっかけよね。


そうそう染也の言う通り。まぁ、実際そうなんだけど。


んで、その探してる人の写真見たら、なんと望そっくり!

マジ驚いた。もしかたら親戚か、なんかかもしれないから、望に来てもらったわけ。



「へーそんなに似てるのか。おい、写真見せろ」


依頼人である女の子に向かい、敬語もなしの命令口調。


皇城さんはこれが普通だが、知らない彼女からして見れば、はっきり言って怖いだろう。



茨木さんが「気にしないで。この人デリカシーないの」とフォローになってないフォローのおかげか、固まってしまっていた彼女はバッグの中から、おずおず写真を出す。




そこには俺の色違い版のような、似ているどころではなく、本人つまり俺そのまんまの人物が写っていた。

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